この想いを消して
□隣の人
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家に着いたのは良い。
やっと我が家に帰れる。
かなりほっとする。
コイツが私の隣にいなければ。
「へぇ。ここが名無しちゃんの家か。
以外に大きいんだね」
「なんでカルマくん家までついてくるの?
もしかしてストーカー?」
「そんな変質者と一緒にしないでくれる?
俺の家もこっちの方向だからだよ。
自意識過剰なんじゃない?」
ああ言えばこう言う。
カルマとの言い合いで勝敗を分けることは
できないと思う。
どんなに自分が不利な言い合いでも
上手い言い訳を探して相手を
翻弄する。
頭の回転が速いのは
使い方によっては凶器だ。
「でも名無しちゃんの家って
俺の家と近いんだね」
「え?そうなの?」
「うん。そこが俺の家」