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□彼がいるからこその欲望
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今日という日と昨日という日と一昨日という日で私は何体のガラクタに出会っただろう。
「アイマヒュリー。今日に母さんのところに男が来るから、アンタは外で待ってなさい」
「はぁ〜い。ママ」
「いい?相手が帰ったら連絡入れるからね。この間みたいにいきなり帰って来ないでよ」
顔に大きく、本当に大きく。
『いい男だったのに、アンタが余計なことしたから話がナシになったじゃない』
と書かれてる。
実の母親だろうが関係ないよ。
コイツは私が今まで出会ったきた、ガラクタの代表だ……。
ママが男の人と話してる間は私がいたらいけない時間だから。
なんとか町で時間を潰そうと歩く。
だけど、夜の町は酷く冷たく残酷。
心配して声かけてくる大人なんていやしない。
「なあなあ」
「なによ?」
私の後をずっとつけてきたガラの悪い男達。
「前から可愛いって思ってたんだけどさ。俺らが経営してる風俗、興味ない?きっとすぐに稼げるよ」
「興味ないから」
「来いよ!」
「こんのぉ!」
体内に宿る魔力を魔術エネルギーな転換!
「ぎゃあああ!!魔術使いやがったァァ!!」
血相を変えて逃げ出す男達。
全く……
「魔術くらいにびびってんなら、遊び半分でヤクザやるなっちゅーの」