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□末の露、本の雫 二章
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最悪の結果なんて見たくないんだ
末の露、本の雫 二章
頭が真っ白になった。
まさか……撃つなんて…
テレビではパニック状態に陥った市民を数秒映した後、“しばらくお待ちください”と画面が切り替わってしまった。
「神楽……新八…定春っ!!」
そして…………土方。
失いたくない。
もう誰も失いたくないんだ──
銀時は木刀を掴むと万事屋を飛び出した。
ターミナルに着くと回りは混乱状態で、どこにいるのか見当もつかない。
「……ちっ!!」
逃げ惑う人々の流れに逆らって銀時はターミナルの中心へと向かった。
すると真選組の隊服がちらほらと見える。
その中に、今一番会いたかった恋人の姿を見つけて安堵のため息をはいた。
「土方!!!!」
「銀時!!?どうしてこんな所に?」
「テレビでここの中継見てて……ってそれより、神楽達見なかったか?この中に居るはずなんだ!!!」
「何っ!!?……俺も探す!!!」
2人は必死に探した。
「神楽ァ──!!新八ィ──!………神楽!!!!」
銀時は柱の横に座り込んでいる2人と1匹を見つけた。
「銀、ちゃん…?銀ちゃん!!!」
神楽が思いっきり抱きついてくる。
余程怖かったのだろう。
未だに少し震えていた。
「お前ら……怪我はないか?」
「大丈夫です。神楽ちゃんが白夷族は危ないって教えてくれたんで早く避難することが出来たんです。」
「神楽……お前、あいつらのこと知ってるのか?」
「知ってるアル。あいつらは………」
「すいませんがその話は屯所で聞いてもいいですかィ?市民に聞かれると色々とヤバいと思うんでさァ…」
いつの間にか現れた沖田が提案する。
「そうだな……とりあえず屯所に来てくれるか?」
「ああ……」
3人は定春を他の隊士に任せ屯所に向かうことにした。
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