頂き物
□悪神の彷徨
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「ありがとうございました、沖田さん。」
「いやいやァ、礼には及ばねーぜ。」
局長室。
土方から離れた沖田と山崎は、近藤に事の経緯を報告していた。
「……にしても…」
「旦那が白夜叉たァ…確かに合致する点はありますがねィ…」
「違うと……信じたいですね。」
泣きそうな顔の山崎。
沖田と近藤も、深刻な面持ち。
「問題は土方さんでさァ。」
「…そうだな。トシには……時が来るまで言わないように、みんなに伝えてくれ。」
「了解。」
重苦しい空気のまま、3人は各自の持ち場に戻った。
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