Flower Dreams

□熱冷な刺激
1ページ/1ページ






「なぁ」


「ん?」


「あちぃんだけど....」









ぴったりと肌をくっつけ幼なじみのシカマルの腕に抱きつくあたし




こんなに暑い中、扇風機ひとつでたりるわけがなく、おまけに抱きついたりするなんて何を考えているのか、と思われると思うけど、シカマルの熱を感じていたい




それに、お互いいい年頃の男女



健全な男だったら我慢出来るわけないよね?









「離れろ」


「嫌だ」


「....暑い」


「扇風機あるじゃない」


「....誘ってんのか?」










ほら、来た









「レディがそんなことするわけないじゃない」


「そうか」










そう言ってシカマルは手の位置を変えあたしの方を見た




くるかなと少しドキドキしたけどそんなことなく、シカマルはその場から立ち上がり扉の方へ向かった










「どこ行くのよ」


「ちょっと....」









そして、とうとう部屋から出て行ってしまった




こんなにも好きで気づいてほしいがために頑張っているのに




あたしって、魅力ないかな?




あたしの気持ち、気づいてないの?









「バーカ....」









悔しくて、涙が出そうになって、必死で歯を食いしばった









「何泣いてんだよ」


「泣いて...ないっ」


「そっか」









戻ってきたシカマルに顔を見られないように背を向けて下を向いていたら、背中が凄く熱くなった









抱きしめられてる....







「泣くな」


「泣いてっ...なんか...ないもん」


「何意地張ってんだよ?」


「張ってなんかない!」









そう言い切るとシカマルは肩に顎をのせてきて唇をあたしの耳へと押し付けてきた



チュッとリップノイズが聞こえると身体中に電撃が走る









「そんな様子じゃ、お仕置きが必要だな」


「え!?」









サッとシカマルがあたしから離れたと思った矢先....









「ひゃっ!!ちょっ、冷たい!!」










背中に冷たい何かが服の中に!



ニヤリと笑うシカマルの手には








「氷!?」


「あぁ」









シカマルは手に持っていた氷を口の中へ放り投げ冷たい、と一言



熱く火照った身体にいきなりの冷たい刺激



背中に手を回すもののなかなか出てこない









「ちょっと!!冷たいって!取って」


「無理。お仕置きって言っただろ?」


「こ、この変態!!!!大っ嫌い!!!」













な刺激














だけど、

そんなあたしにだけ見せる

こどもじみた無邪気なアナタが好きなのよ











[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ