Flower Dreams
□ゆっくりおやすみ、なさい
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私は知っている
あなたはすごく神経質で繊細なんだってこと
目覚ましも7時きっかりにセットされていて....
だから
せめて今日だけは
カーテンの隙間から朝の光が差し込んでいて
その光で目が覚めた
体を少し起こして隣にいる貴方の存在を確かめた
休日だというのにいつもならもうすでに起きていてテーブルに腰掛、右手にコーヒーカップ、左手に新聞をもち私におはようと一声かけてくる
規則正しい呼吸で寝ている貴方
さらさらの金髪の髪の毛がカーテンからの光で輝く
左の耳にはいつものピアス
疲れたと言いながら私を抱く昨晩の貴方にはそれを外す余裕もなかったってことなのかしら
連なる仕事にやっと終止符を打ち久しぶりに帰ってきた貴方はどこか疲れた様子で
それなのに寂しかったと呟く私の相手をしてくれた
AM6:59
枕元に置いてある目覚まし時計のスイッチを押し再び眠りに入る
久しぶりの休み
だから
今日だけ
ゆっくりおやすみ、なさい
ゆっくりとした朝を貴方と....
(目を覚ましたらあなたはどんな顔をするのかしら)