復活短文夢
□An old story
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それはまだ、僕たちが脱走したすぐの頃の話。
彼女は本当に真っ白で綺麗だった
穢れのない心の持ち主。
僕はその子のことが好きだった
けれど、僕はその子を殺してしまった。
そこに悲劇があったとしても
それはもう昔の話。
だから、思い出すのだ。
赤い果実に手を添えて
小さな手で一生懸命に持ち上げて
僕らに果実を手渡す少女とその温かな笑みを。
せめて、彼女のように笑えるように。
骸夢短文 An old story
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