□たとえ、違う世界でも・・・+他
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「・・・えっと・・・・・」

「具合でも悪いのかなぁ〜?」

「い、いえ・・・ちょっと・・・・・仲間と・・『ドガーン!!!!!』

「きゃあああああああああああ!!!!!!!」

「うわあああああああ!!!!」

「「「「「!?!?!?!?!?」」」」」


サクラが『仲間と逸れた』と言おうと瞬間に町中に轟く爆音と悲鳴。
男達は音のした方にバッと向き、サクラはバッと立ち上がる。

一つのビルの六階が大きく火を噴く・・・・悲鳴を上げたのは街を歩いていた人達で、
爆発が起きたビルの近くに、直ぐ野次馬が出来た。


最近この街で、相次ぐ高層ビル爆破のテロル事件が起こり、
用心のため、幸いこの建物には一週間前から人が居なかった。

だが、一瞬だが窓のところから長い金髪が見えたサクラ達。



「あっ、お嬢ちゃん!!」


イタリア人の男が、ビルに向かおうとしたサクラの腕をガシッと掴む。


「あぶないって!」

「で、でも!」

「今、お前が行ったところで、助かる保障なんてねぇ・・・・死体が増えるだけだ」


獅子の様な男がそう言うと、サクラは先程と同じように俯く。






私はサスケくんを取り戻す為・・・・仲間を・・・人を護る為に強くなろうと決めた。

でも、この人の言葉は・・・・・・・・『自分一人じゃ何も出来ない』って聞こえる・・・・・。

だから・・・・・・例え、皆がこの場に居なくても・・・・・・・私、一人ででも・・・・・・・・・・・・。






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