♪
□たとえ、違う世界でも・・・+他
3ページ/37ページ
「・・・えっと・・・・・」
「具合でも悪いのかなぁ〜?」
「い、いえ・・・ちょっと・・・・・仲間と・・『ドガーン!!!!!』
「きゃあああああああああああ!!!!!!!」
「うわあああああああ!!!!」
「「「「「!?!?!?!?!?」」」」」
サクラが『仲間と逸れた』と言おうと瞬間に町中に轟く爆音と悲鳴。
男達は音のした方にバッと向き、サクラはバッと立ち上がる。
一つのビルの六階が大きく火を噴く・・・・悲鳴を上げたのは街を歩いていた人達で、
爆発が起きたビルの近くに、直ぐ野次馬が出来た。
最近この街で、相次ぐ高層ビル爆破のテロル事件が起こり、
用心のため、幸いこの建物には一週間前から人が居なかった。
だが、一瞬だが窓のところから長い金髪が見えたサクラ達。
「あっ、お嬢ちゃん!!」
イタリア人の男が、ビルに向かおうとしたサクラの腕をガシッと掴む。
「あぶないって!」
「で、でも!」
「今、お前が行ったところで、助かる保障なんてねぇ・・・・死体が増えるだけだ」
獅子の様な男がそう言うと、サクラは先程と同じように俯く。
私はサスケくんを取り戻す為・・・・仲間を・・・人を護る為に強くなろうと決めた。
でも、この人の言葉は・・・・・・・・『自分一人じゃ何も出来ない』って聞こえる・・・・・。
だから・・・・・・例え、皆がこの場に居なくても・・・・・・・私、一人ででも・・・・・・・・・・・・。