裏桜
□忘れてしまえ!!
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「・・・サクラ」
「は、はい!?」
「何か隠し事をしているだろう?」
「えっ、そんな事・・・・・」
「では、何故俺の目を見ない?・・・・・・いや、ずっと俺の顔も見ずに話すだろう?
現に、今も視線を逸らしている・・・・・・」
「・・・・・・」
暑い気温のなか、屋上で向き合うように膝にサクラを乗せる。
だが、こんなにも傍にいるのにサクラはペインの顔を見ようとしない・・・。
昨日から自分を見ようとしないサクラに、不機嫌丸出しなペインはサクラの顎を掴み自分の方へと向かせる。
「何を隠している」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・言え」
「・・・・・・・・・・と・・・・」
ペインの少し怒った声に、やはりペインには隠し事は出来ないと思い、話そうとするが上手く言葉が出てこないが、
ペインのオーラに頑張って喋るサクラ・・・小さい声で話し出すサクラに神経を集中させて一文字たりとも聞き逃さないようにする。
「・・・・・・・・他の人と・・・・・・・キス、しちゃって・・・・・」
「!!」
敢えて、『サイ』とは言わないサクラ・・・サクラにとってサイは友達として大切な人。
・・・・・・・・一方ペインはサクラから放たれた言葉に目を見開く。