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□行かせない!!
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《行かせない!!》







此処、暁高校には女子に絶大な人気のあるカッコイイ教師が沢山居る。

だが、その教師達は既に一人の生徒であるピンク色の可愛らしい少女・・・春野サクラに想いを寄せていた。





そして、誰も顔を見た事のない此処の暁高校の校長も他の教員達と同じように、既にその少女に心を奪われ、




その少女を愛してしまった。









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「「「「春野さーんvV」」」」

「?」


女子数人が本を読んでいるサクラの傍へと寄る。
サクラは本を閉じ、女子の方へと視線を向ける。


そう、この少女・・・サクラが教師&校長に恋をさせた人物である・・・無論、サクラ本人は無自覚なのでそんな事は知らない。

今まで見たことの無いピンク色の綺麗な髪に、鈴の鳴るような可愛らしい声にこれまた可愛らしい顔立ちをしていて、
綺麗な輝きを持つ翡翠色の瞳に、何処にそんな力を持っているのか?と思わせるぐらいの白く細い小さい身体。

気の強いところや時々見せる弱いところ、純粋に人を思う綺麗な心を持っているところ、
頭は良いが、男性達が分かりやすい程想いを寄せている事にまったく気付かないほどの鈍感さを持つところ。

その彼女の全てが愛しくて自分の者にしたいと言う男は実は此処だけではない。
別の高校に居る、うちはサスケ、水月、我愛羅、などなど、サクラを想う人物は沢山居るのだった。

そして、そんなに沢山の人を魅了してしまうサクラは、今目の前に居る女の子達に少し困惑していた。




「あ・・・の?;」

「実は、今日合コンがあるんだけど急に一人だけ行けなくなっちゃったの!!
それで人数が一人でもかけたら合コンがパァになっちゃうのよ!!だからお願い、今日だけ付き合って!!」

「で、でも、私なんかが・・・」

「大丈夫!!春野さん可愛いから!!っと言う事で今夜七時からね!!」

「えっ、あの・・・;」

「場所はこの紙に書いて有るから!!」


っと、小さなメモ用紙を握らされるサクラ


「「「「絶対来なさいよ!!!!」」」」」

「・・・・・・はい;」


この合コンに相当勝負を掛けている女子達。
その女子達に圧倒されてサクラは結局合コンに行く事になったのだ。











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