□狼強し!花より団子!?
1ページ/8ページ
《狼強し!花より団子!?》(穂(すい)くんは居ません!)
「カカシ!すまん!!」
「・・・・・・・・・・・・・・はい?」
いきなりの謝罪に、カカシは少しだけ目を丸くした。
五代目火影・・・綱手に朝っぱらから呼ばれたと思ったら、
いきなり両手を合わせての謝罪。
はて?・・・とカカシが首を傾げると、
綱手の後ろから、ヒョコッと動物の耳が現れた。
犬猫にしては少々大きく、どちらとも省けば後は一つ・・・『狼』である。
だが、カカシが注目している点は・・・その耳の色。
その耳は鮮やかな桃色で、もう一つ・・・ヒョコッと現れたフワフワな尻尾も桃色で、
カカシは『まさか・・・』と口元を引き攣らせた。
そして、その『まさか』は見事に当たり、
綱手の後ろから・・・春が世界一良く似合う木の葉のアイドル(笑)、春野サクラが現れた。
「サ、サクラ?!」
カカシが驚くのも当然・・・その耳と尻尾の主はサクラだからである。
とっても愛らしい笑顔を浮かべ、尻尾を振りながらトコトコとカカシに駆け寄り、
サクラは・・・・・・ガブッとカカシの手に噛み付いた。
「っ!!」
「んぐぅ・・・・・あっ!ご、ゴメンなさい!///;;」
ハッと我に返ったサクラはカカシの手を離し、
フワッとしている耳を伏せながら謝る。
サクラの行動に驚いていたカカシだが、
直ぐにデレ顔になると、「痛くなかったから平気♪」とサクラを抱きしめた。
「火影さま。俺を呼んだのは、サクラを美味しく頂けという・・・「誰がそんな事を言った?」
「・・・はい、すみません」
どすの利いた綱手の声音にカカシは直ぐに謝る。
綱手は「まったく・・・」と息を吐いて立ち上がると、
二人に近づいて、サクラの頭をヨシヨシ・・・と撫でた。
「薬品の実験で・・・見ての通りな、こうなったというワケだ」
「朝っぱらから?師弟関係だからって・・・・・・いい加減、サクラで実験するのはやめてくれませんか?」
「まぁ、落ち着け。・・・・サクラの両親は、今遠征でいない。
何故、お前を呼んだか。意味は・・・もう分かっているな?」
「・・・はい」