□狼強し!花より団子!?
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《狼強し!花より団子!?》(穂(すい)くんは居ません!)

















「カカシ!すまん!!」

「・・・・・・・・・・・・・・はい?」


いきなりの謝罪に、カカシは少しだけ目を丸くした。


五代目火影・・・綱手に朝っぱらから呼ばれたと思ったら、
いきなり両手を合わせての謝罪。

はて?・・・とカカシが首を傾げると、
綱手の後ろから、ヒョコッと動物の耳が現れた。

犬猫にしては少々大きく、どちらとも省けば後は一つ・・・『狼』である。

だが、カカシが注目している点は・・・その耳の色。

その耳は鮮やかな桃色で、もう一つ・・・ヒョコッと現れたフワフワな尻尾も桃色で、
カカシは『まさか・・・』と口元を引き攣らせた。

そして、その『まさか』は見事に当たり、
綱手の後ろから・・・春が世界一良く似合う木の葉のアイドル(笑)、春野サクラが現れた。


「サ、サクラ?!」


カカシが驚くのも当然・・・その耳と尻尾の主はサクラだからである。

とっても愛らしい笑顔を浮かべ、尻尾を振りながらトコトコとカカシに駆け寄り、
サクラは・・・・・・ガブッとカカシの手に噛み付いた。


「っ!!」

「んぐぅ・・・・・あっ!ご、ゴメンなさい!///;;」


ハッと我に返ったサクラはカカシの手を離し、
フワッとしている耳を伏せながら謝る。

サクラの行動に驚いていたカカシだが、
直ぐにデレ顔になると、「痛くなかったから平気♪」とサクラを抱きしめた。


「火影さま。俺を呼んだのは、サクラを美味しく頂けという・・・「誰がそんな事を言った?」

「・・・はい、すみません」


どすの利いた綱手の声音にカカシは直ぐに謝る。

綱手は「まったく・・・」と息を吐いて立ち上がると、
二人に近づいて、サクラの頭をヨシヨシ・・・と撫でた。


「薬品の実験で・・・見ての通りな、こうなったというワケだ」

「朝っぱらから?師弟関係だからって・・・・・・いい加減、サクラで実験するのはやめてくれませんか?」

「まぁ、落ち着け。・・・・サクラの両親は、今遠征でいない。
何故、お前を呼んだか。意味は・・・もう分かっているな?」

「・・・はい」






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