フルーツシリーズ

□梨のひとしずく
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「ヤッホー!」

ザザーン、と波の音が返ってくる。
海に向かって崖の上から叫ぶ妹を見て俺は思った。

…リン、それをするのは山だと思うよ…。

俺達は海に旅行に来ていた。

「マスター、この季節に海なんて、泳げないじゃん」

レンが少し口を尖らせて文句を言う。
確かに今の季節は寒すぎて、体を鍛えるとかいって寒中水泳をする人でもないと泳ぎそうもない。

「この季節だからいいんじゃない。レンは泳ぎたかったの?それとも…」

マスターがレンをギュッと抱き締めて胸をウリウリと押し付けるような仕草をする。

「私達の水着が見たかったのかなぁ〜?」

「うわ、マスター、やめっ…!」

…マスターは折角美人でスタイルも良いのに…オヤジくs…いや、やっぱり考えるのはよしとこうか。

その後ブラブラとみんなで散歩してから、荷物を預けにしか入らなかった宿舎に入った。荷物は先に部屋に届けてもらっているみたいだ。


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