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□メイドと遊ぼう
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「足スースーする…」
スカートに慣れない岳人は膝下あたりの裾をピラリとまくりあげている。
「メイドさんはそないなことしたらあかんで岳人…着替えたならお茶持ってきてや」
「これ着たらもう終わりじゃないのかよ?!」
「何言うとんねん。メイドさんとして働いてもらうで」
岳人はぷくーっと頬を膨らましながらもどすどすと台所に向かった。
それとは逆に上機嫌になった侑士
「俺のメイド…か」
トポトポ…
お湯は沸かしてあったらしく、簡単なインスタントコーヒーをいれていた。
おぼんに乗せ、おしゃれなカップにたっぷりいれたコーヒーをこぼさないようにとそっと足を進める。
ガクンッ
「はわぁっ!?」
ガッシャーンッ
コーヒーに気を配りすぎて足下をみておらず、通り道にあったテニスラケットに気付けずに、岳人はそれにつまづいた。
おかげでコーヒーはカーペットに散乱し、カップも割れてしまったようだ。
幸い岳人自身には熱いコーヒーはかかっていなかったようだが、本人は苦い顔をして目をパチクリさせている。
しかし不機嫌な岳人は侑士に八つ当たりをした
「クソクソッ!なっなんでこんなとこにラケットおいてんだよ…侑士のせいだかんな!」
「岳人が見てなかったのが悪かったんやろ」
「そ…だけど…」
カーペットにじわりと染みていくコーヒーをみていると罪悪感におそわれた。
こんなことになるなら…ただ遊んで、帰ればよかったな…
岳人が落ち込んで、部屋にはどんよりとした空気が流れはじめたと思った刹那…
「お仕置きやな」
侑士の口から思わぬ言葉が聞こえた。
「何?お仕置きって…」
「自分のメイドはちゃんと調教せんとあかんやろ?」
侑士がおいで、と手招きするので反射的に近寄っていくと、腕を引かれたとおもうと一瞬にして四つん這いにされていた。
「ちょっ…ゆーし?!ふぐっ」
頭を後ろから強い力で抑えつけられて、顔が見えない。
「痛いかもしれんけど…我慢してな?まあ、お仕置きやしな…」
お尻のあたりがさわさわと触られている。たぶんスカートがめくられているんだと感覚でわかる。
着替たのは外だけでなく、下着も女物のが準備されていたので着用したが、やはり女物では色んな点で不都合がうまれてしまう。
しかし今、それが侑士の手によって脱がされていた。