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□いちゃこら。
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“ゔ…っ”
隣で唸る声が聞こえたから、見つめたらゆっくりと膝を立てたあと、脚を横に向けて座った光一がすりすり、と。
足先を摩って、唸っている。
まるで、小学生の女の子みたいな座り方して。
ちょっとおもろくてつい笑ってしまう。
「大丈夫、ですか…?」
顔を覗き込んだら、首を振って渋い顔。
「く、そ…、痺れた、…あし、」
ぎゅぅぅって触ったり、離したり、時折動きが止まる。つんっと突いたらまた、ゔっと唸って固まる。
んふふ、おもろ。
「ほれほれ、どうや、」
「ちょ、…っや、めろ…っ、あほ、」
「ん、ふふ、くふ、…っ、」
今度は痺れが強いで有ろう足の爪先を擦ってみる。ぐっ…っ、と堪えた光一がぼくの手を掴んで握る。空いてる手で突いてやれば、両方手を取らて。
やから、今度は足で触ってやる。
「おま…っ、く、…ほんまに、…、」
「…っ、ぁ、…ちょ、」
気合を入れて立ち上がろうとした光一が、体勢を崩してそのまま転ぶ。ぼくも、ぼくで手を握られてるから、抱き止めなきなって思っても結局。どさり、と光一の身体が降ってきた。
「ん、もぉ…、大丈夫…?」
「痛…っ、」
「んふ、ふふふ、…ふふ、もぉ…、」
「お前が、悪いんやぞ、」
ゴツゴツとした、硬い身体。
ほんまに。
ぼくがうまくクッションになってやったから良かったものの。すっかりぼくの上に重なった光一がそのままの姿勢で数回ため息。
大丈夫?って、背中を撫でたらむくっと上体を起こした光一がぼくを見下ろして口元を歪ます。
「んふ、…なぁに、?」
「お前、…、」
「ふふふふ、…も、大丈夫、なった?」
「まだ、痺れてる…、」
ジンジンするって言いながら唇を尖らせて、でも大分落ち着いた模様。痺れてる足に、ぼくの、足の先で軽く触れてみても平気そうな顔。
どこで、そんなスイッチ入ったのか…。
急に雄の顔。
「ん、…っちゅ、ん、」
ちゅっ、ちゅって何度も唇を啄まれて。
甘やかなキスが降ってくる。手は握り合ったまま触れるだけのキスが何度も、何度も。唇を開けて、誘ってみるけど。
触れるだけのキスしか、してくれない。
「ん、…っちょ、…ん、も、ぉ…、」
ちゃんとしてって舌を出したら、へらっと口元を歪ませた。にゅるりと入ってきた舌が上顎を擦ってぼくの舌を巻き取る。唾液が送られてくるたびに、必死で飲み込むけれど溢れて零れる。
「ん、…、っ、ん、…ちゅ、…ん、」
お互いのリップ音が室内に響いて、気が付いたら2人して興奮状態。むくむくと成長するそこがぼくの下腹部をゴリゴリと。
「ん、…な、で…、勃ってんの、」
「ん?ふは、そら、……ドMな俺が剛くんにいじめられたからやないですか、」
「なぁ、によ、それ…、」
剛だって、とか。
ボソボソしながらハーフパンツのウェストから手を侵入させてくる。
「ふは、とろとろやん、」
「ん、…誰のせいやねん、」
「俺だな、」
何故か自慢気な顔。
責任取って、って言うたら間髪入れずにお前もな。って返ってきた。
ーーーfinーーー
そのまま、蕩けるようなセックス。*