小説 短編集.10
□今日のおねだり*
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ベットの上でタブレットを操作していたら寝室の扉が開いた。風呂から上がってきた剛が寝室に入ってくる。
「ガウンや、」
「ん…ぅ、」
珍しくガウン、羽織っている。
普段は、ハーパンとシャツだけなのに、今日は少しだけこざっぱりして。肌も、ちょっとツルツル。
ちょっと高級な素材でできた生地が薄めのガウン。お尻の半分が隠れるくらいの丈。前に俺がプレゼントした時はガウンじゃないやん、とかなんとぶちぶちしてたけどいない時は割と結構使ってるみたいで。
実際に着せて見せてくれたのは、数える程度。珍しいな。
とても色っぽい。いつもよりちょっと艶っぽくもある。
視線を向けてからまたすぐにタブレットへ。
チーフから届いたデータをダウンロードしながらスケジュールのファイルを開く。
ページを捲ったら、丁度タイミングよく剛が乗り上がって来た。しかも、俺の上。
「ふは、なんだよ、」
「ん、ぅ…、」
ちょっと甘えるような上目遣い。
可愛い。
もじもじしたあと、ガウンの前襟を少しだけ開いた。ふにっと見える柔らかくて白い肌。
鍛えてるって言う割にはもちもちだ。
ぺろんと肩からガウンを落として魅惑の詰まったおっぱいが露わになる。
「光ちゃん、」
もじつきながら剛が俺の手を取る。
少しだけ恥ずかしそうに俯いた後は甘えるような視線。
「ん…っ、おっぱい…、して、」
自ら俺の手を胸元にくっ付ける。
吸い付くような肌触り。柔いそこを手のひらで包む。絶妙な弾力。
心地いい。
乳輪を挟むように積んで乳首を押し出すとぷっくりと腫れてくる。
わざと潰して引っ張る。
「ん、ぁ…っ、ふ…っ、」
漏れる小さな声。
可愛い。
息を吹き掛けたら背中が弓形に反る。
わざと舌の先で突いたり、撫でたり。触れるか触れないかをギリギリ苛めて遊ぶ。
「ふふ、…今日はおっぱいされたい?」
頷く姿を確認して腰を抱き寄せる。
たまに胸だけ苛めて欲しがる時がある。
今日はその日か。
片方の乳首を摘んで指で軽く抓る。もう片方は舌の腹で押し潰すと感じ入った剛の甘える声が鼻から漏れた。ガウンの裾から手のひらを侵入。
ぷりん、ぷりんの尻タブを鷲掴んで割れ目に指先を乗せせたらきゅっと挟まれた。
蕾の縁はすっかり柔らかい。
「ん、…つよし、俺のもして、」
「あ、…っん、…っおちんちん、…?」
「ん、そう、」
くふっと笑ったあと、スウェットのゴムを引っ張る。ぶるんっと出てきたペニスに、うっとりして剛が両手で包んだ。
ぎゅ、ぎゅっと擦り上げたあとは手のひらで先端を潰す。こねくり回されて腰が揺れた。
気持ちいい。すげぇ、良すぎる。
お互いの腰が艶かしく揺れ動く。
「ふふ、上手、」
「ん、ぅ…、光一、…もっと、おっぱい…、」
ねだってくるから、乳首を口に含んで歯を立ててやる。びっくんと身体が震えて剛が天を仰いだ。
そのまま乳首を舌の先で弾いたり、歯で潰したり。もう片方の乳首は摘んで引っ張る。爪を立てて潰したらますます剛の声が高く響いた。ぶるりと腰が震えて、蕾に埋めた指が締め付けられる。
2本押し込んだら、剛がぎゅっと俺のペニスを握った。擦って扱きたいけど、きっと動きがままらないのだ。その姿がたまらなく興奮させる。
気にせず乳首に舌を絡める。
舐めて吸って、時折歯を立てたら剛がほろりと涙を溢す。
指で摘んでダイレクトに苛めたあとは、また乳輪だけを指の先で擽る。焦ったさともどかしさに剛が甘えてくるのだ。
「む、ぅ…、こうちゃぁん…、」
「ふふ、焦ったい?」
「ちゃ、んと…、」
甘えるから、また舌先で乳首を弾く。
にゃんにゃんと泣くような声音が下半身に来るのだ。手ぇ止まってるよ、孔に埋めた指を拡げたら慌てたように剛がペニスを両手で扱く。
「ん……ぼくのも、…、」
浮いた腰が近付いて剛の性器が俺のとピッタリくっつく。2つを両手で包みながら、また感じ入った声を出す。
「ふふ、おっぱいもっと痛い方が好き?」
「んぅ…っ、」
お道具使う?って瞳を覗き込んだらぐずっと鼻を啜った。剛の指先がペニスの先を優しく引っ掻く。意識とは裏腹に溢れるカウパー、それを撫で付けながらもじもじしたあと剛がガウンのポケットから、小さなジュエリーケースを取り出した。
「…これ、」
開いて中を見せたあと恥ずかしそうに、俺の首筋に隠れる。
なんと。
ここまで、今日は苛められたい日か。用意周到な剛らしくて。それなのに恥じらって隠れるのがまた堪らない。
「自分で選んだ?」
「ん、ぅ…、」
少し短いチェーンの付いたニップルピンチ。
小降りの宝石が3粒ほど。チェーンの先にはパールが一粒。
可愛いから、いつもの御用達えろ雑誌でつい買ってしまったお道具。
可愛くて、繊細だから剛の胸を飾るにはぴったりだと思った。そのほかにも幾つか買っておっぱいを飾ったことがあるが、剛のお気に入りはその中でもコレらしい。
初めて知った。
「お前、普段恥ずかしがってようせんのに、」
よくこれ持ってきたな。
顔を覗き込んだら、ツンとそっぽ向く。
だって、今日はそう言う日だもん。
ボソッと呟いてから、早よ、と。
胸を開く。
既に膨らんだ可愛い乳首。
赤く充血して、腫れている。いじめて欲しがって、テラついてる。
少し触れるだけでも剛が声を漏らす。
「お腹、のおく…じんじん、する…、」
片方だけ、クリップで挟むとシーツを握りしめていた剛が指を咥えた。二つ飾ってもいいけど、それはそれで保養だが。
やっぱり苛めるには一つで充分だな。
同じ刺激はつまらない。
チェーンを軽く引っ張っただけで剛が蜜を飛ばした。
「こら、いくの早いって、」
叱ったけどもう届いてない。
視界はボヤけてトロトロだ。
今日はふやけるまで、苛めてやろう。赤く腫れた小さな粒。
視覚だけでもかなり興奮する。
明日は絆創膏かな。
ーーーfinーーー