短編

□一時間目の段
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夕食を食べ終わってからお風呂で身体を洗って大木先生が待っている部屋へ向かう。
今日から週一で房中の術の授業が始まったのだ。

毎日授業で顔を合わせる先生より忍術学園を退職している大木先生の方が気兼ねなく授業に集中出来るだろうと山本シナ先生が配慮してくださったのである。


「名前名前です。本日はよろしくお願いします。」

「おお!名前よく来たな。入れ!」

大木先生は手招きをして部屋の中へと促す。
中は薄暗く、床の真ん中には一枚布団が敷かれ、蝋燭がゆらゆらと灯っていた。



「今日が初めての房中の術の授業となる訳だが、名前は緊張しているか?」

「はい…初めてで何をすればいいのか…」

「がははっ!それはそうだな!でも安心しろ…」

大木先生がぐいっと私の手を引き、耳元で囁く。

「わしが手取り足取りしっかり教えてやるからな」

「っあ……ありがとうございます」

あまりにも顔が近く恥ずかしくて目が合わせられなかった。自分の頬が赤くなってるのがわかる。

「なんだ?興奮したか?」

「違います!」

「これぐらいで恥ずかしがってたらこの先何も出来んぞ!どこんじょー!だ。どこんじょー!」

大木先生は大きくガッツポーズをして見せた。

「はい…!がんばります!」

深呼吸をして私もガッツポーズをして応えた。
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