短編
□実践できるのかの段
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もう完全に勃ってそれは反り返っていた。
皮を上下に動かす度に脈打ちどんどん熱くなってくる。
「雑渡さん、気持ちいいですか?」
しごきながら目を合わせて言った。
「とても気持ちいいよ」
雑渡さんは目を細めて私の頭を優しく撫でる。
その言葉に私は安心した。あまり反応してくれないから気持ちいいか不安だったのだ。
「嬉しいです」
思わず笑顔がこぼれてしまった。
親指と人差し指で輪っかを作り先のくぼみを重点的に刺激し、左の手のひらで先を撫で回す。くちゅくちゅという水音に耳が犯され何だか変な気分だ。
私は潤んだそれの先を少し強く、ぢゅっと吸い上げた。
「んん…名前、そろそろいきそうだ」
「分かりました…!」
私は先の部分を中心に上下に素早く攻めていく。
「っ…!名前!」
熱く白く濁った液体が懐紙の上にどくどくと勢いよく飛び出た。