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□春に散る暴動
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長かったHRも終わり、早速部活が始まる。
火山も記憶を取り戻したので連れて行く。火山は入部テストのため別行動となったが、俺と雨士はファーストチームに加わって練習を共にする。やっぱりサッカーは楽しい。
しばらくすると実践形式の練習になった。俺は周りの状況を見つつ、自分で攻めながらも周りを使うことを意識してやっていた。すると休憩の合間に鬼道コーチに声をかけられた。
「雷皇、何か隠し事はないか?」
『俺は隠し事なんてしませんよ。』
「そうか、ならいいんだ。」
さすがは天才ゲームメーカー、選手の分析も素晴らしい。俺のプレーのどこかに綻びがあったのだろうか?鬼道コーチの考えていることがはっきりとわからない。一応、雷皇鬼優として青藍時勝世の力は使っていないので、久しぶりに相手の気持ちを感じなくてはならないのだ。
『俺の動きに至らないところがありましたか?でしたら言ってください!』
「いや、すばらしい動きだ。」
『ありがとうございます!失礼します!』
こうして練習が再開された。

そして変わらない帰路につく。
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