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□動き始める運命
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鬼優が部室に入ってもみんな帰ってしまったようで、閑散としている。
『俺も着替えて早く帰らないとな、』と呟いてさっさと着替える。
1stと書かれたドアが開くと、帰っていたと思っていたのに、ゆうるが待っていた。嬉しい気持ちを抑えて、話しかける。
『ゆうる、練習終わってから結構経ったのにまだ帰ってないのか?』
「そう言う鬼優も、ね、」
確かに人のことを言える身じゃなかった。断られることを身構えながらも切り出す。
『一緒に帰るか?俺の家、神童先輩の家より先だけど、』
「うん、私の家もそこら辺だから。」
俺はガッツポーズしたい気持ちを抑えて、学校を出た。
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