五条

□俺が恐ろしいか?
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なかなか家に帰そうとしてくれない彼は削除していた連絡先を復元させて自分の自宅の鍵を渡され、挙げ句の果てにクレジットカードまで渡してこようとしてきたので全力で断った。

次の日から仕事終わりには必ず迎えにくるようになった。







彼は出張だと言うので今日は人で家路に着く。

「ほお、お前があいつの女か」

声が発させるまで気づかなかった気配と同時にただならぬ殺気を感じ全身が硬直する。
振り向くと彼の教え子である虎杖悠仁が立っているが雰囲気がまったく違う。

「あなた、両面宿儺っ!」

当然戦っても勝てないことは目に見えている。
逃げ出すための目眩しにでもと術式の印を構えるよりもはやく宿儺が印をかまえる。

「伏魔御厨子」

ハッとした時は遅く祭壇のような大きな椅子に薄暗い空間が現れた。
にやにやと狂気染みた笑み浮かべ私に近づくと鋭く尖った指先で私の顎を掴んだ。

「さあ、どうしてやろか」

殺させる覚悟で目を瞑ると頬にぬるりと生暖かい感触を感じる。
なんだと目を上げるとさらに近距離になった宿儺の顔がいいおもちゃが見つかったとでも言うように笑っている。

「あいつには元から腹が立っていたからな。
・・・それに怨みは殺し合いに最高のスパイスになる」

と唸るような低音で囁くので背筋に悪寒が走る。
片方の口角を上げたまま宿儺の唇が近づくとそのまま噛みつくように口を塞がれた。
あまりのできごとに目を見開く。
宿儺はわたしの腰を抱くとその鋭い指先で口を無理やりこじあけると舌を入れ激しく絡める。
息を吐く暇もない。
恐怖で声を上げることも、力でも叶うはずもなくされるがままになる。

「俺が恐ろしいか?」

唇からいやらしく銀色の糸を引き、下唇を甘噛みしながら離した。
私を見下ろす男を睨むと

「はははっ、まだ歯向かう気力があったかっ!
いいぞっ、抵抗できなくなるまでボロボロにしてやろう」

飢えた猛獣のように私の服を鋭い爪で引き裂くと爪先でツーと肌をなぞる。
宿儺は着ていた着物の帯を流れるように取るとそのまま肩からはだけさせ床にすべり落とした。

「強気な女と、恐怖に慄いた女の顔は最高にそそる」

鍛え上げられた大きな身体が覆い被さると邪魔だと下着を剥がすように脱がすと人間のものではない大きさの硬くそそり勃ったソレを入口に当てがい何度か擦り付けると
とんでもない質量のソレが膣内を押し広げる。
ああっと悲鳴にも似た声をあげ痛みと恐怖と憎しみとで感情がぐちゃぐちゃになり涙がこぼれる。
泣くな泣くな、よくしてやるからと憐れむように眉を下げて笑いながら右手で涙をぬぐう。
こいつ、恐ろしく強い上に狂ってる。
ゆっくり焦らすように腰を動かしはじめ徐々に慣れてきたソコは苦痛から快感に変わり始める。
声を洩らすのが嫌で下唇を噛んで声を押し殺す。

「下唇を噛むな、これ以上に俺がお前を欲しがったらお前の身体がもたんぞ。
それともこのまま殺されたいか?」

慌てて両手で口元を抑えようとしたが宿儺に両手を掴まれ腕を拘束されてしまう。
声を押し殺す術がなくなり声が息が洩れる。

「んんっ、はあっ、ああっ」

私が声を洩らしはじめたのをいいことに腰の動きをはやめた。
我慢していた咎が全部外れてそのまま絶頂に導かれてしまう。

「ああっっ!」

頭が真っ白になり身体をびくつく。
こらこら、逝くときは逝くと俺に言うんだと余裕そうに笑いながら私の耳元で囁くとわたしの耳たぶを甘噛みよりは強い力で噛んだ。
腰の動きは止めてくれるわけもなく達したばかりの膣内をガチガチにそそりったソレで何度も擦り付ける。

「やんっ、またイっちゃっ、」

なんだっ、はっきりと言え!と喚くのでいくぅっ!と叫ぶように2回目の絶頂を迎えた。
ぐったりしている私を抱き抱え祭壇の椅子に両手をつかせると後ろからまたとんでもない質量のソレが私を串刺しにした。

「ああっ、もういやっ、やめてっ」

頑張れ頑張れと休みなく腰を打ちつける。
この男の癖だろうか、全身の至る所を噛まれその痛みさえも絶頂に導くための快感になってしまっていた。



その後もいつ終わるかわからない地獄のような快楽を与え続けられ、もう殺してと願ってしまうほど衰弱しきったわたしはそのまま意識を手放した。
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