五条
□いつもそんなことばっか考えてるの?
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彼は私に倒れ込むとそのまま抱き抱えてひっくり返すので私が反対に彼の上に寝そべったみたいなってしまう。
重いでしょと急いで彼の横に落ち着いた。
彼は私の方に向き直ると私の左手を取り指輪のある薬指にキスをした。
「ふふっ、くすぐったい」
「・・・んー、やっぱりすごく綺麗だ」
たったいましたばかりだと言うのに熱っぽく見つめるとわたしの身体を抱き寄せた。
「僕を離さないで、、、」
子どもみたいにせがむ彼。抱きしめられているので表情はわからない。
ちゃんと言わなきゃっと顔を上げると
「今は言わないで」
とさらに強く抱きしめられた。
眩しい日差しで目が覚めた。
誰かに後ろからハグされているのでそこから脱出しようとすると引き戻されさっきよりも強くホールドされた。
「・・・先生、離して」
すると寝起きの少し掠れた声で今日はずっとベッドにいよう言うと私を後ろから抱きしめたまま離そうしない。
困ったなと一旦抱きしめられたままでいると1日中SEXしよとシャツの中に手を入れて撫で始めた。
「んんっ、トイレに行きたいのっ」
「おしっこなら僕が口で受け止めてあげるよ「死ねっ!」
この人の倫理観はぶっ壊れてるのか。
ど変態の顔面にまくらをぶち当ててやった。
ありえないとバスルームに駆け込むと慌てて私を追いかける全裸の男。
「ごめん、ごめんなさいっ、朝横に◯ちゃんがいるのが嬉しくてさ、ついっ、何でも言うこと聞くからっ!、、、あ、でも、もう会わないとか以外で、お願いします。」
消え入りそうな声でお願いするので振り返って彼を見る。
ミューズじゃね?
彼の倫理観がぶっ壊れてるせいで彼の見た目が全世界を屈服させることができるくらいの美貌の持ち主だということをうっかりわすれていた。
「もう、服着て!」
シャワー浴びるからとバスルームから彼を追い出そうとすると僕も一緒に浴びると言うのでさっきの願いことは1人でシャワーを浴びさせて!と伝えるとシュンっとしながらも聞き入れてくれた。
シャワーから上がると彼はネイビーの部屋着に着替えていた。
「あれ、シャワー浴びないの?」
「だって◯ちゃんのにおい消えちゃうじゃん」
「じゃあなんでさっきは入りたがったの?」
「それは、◯ちゃんと一緒に浴びれるなら、ねえ?
と意味深に笑う変態。
「先生っていつもそんなことばっか考えてるの?」
「◯ちゃんってなるとね」
ずっと触れてたいと私の腰を抱くと彼が私を見つめる。
身長差があるので自然と彼のまぶたが俯くので余計に色っぽく見える。
このうつむいて私を見る彼の顔がたまらなく好きだった。
「シャワー浴びてる間に朝ごはん運んできてもらったよ」
テーブルには朝食が並べられていた。
気がきく男。
「ありがとう!お腹空いてたの」
今日はちゃんの向かい合わせに座った彼。
「「いただきますっ」」
サラダにフルーツ、オムレツやクロワッサンベイクドポテトと色とりどりに揃えられた朝食に心躍る。
幸せーとウキウキで朝ごはんの美味しさを噛み締めていると彼が私をじっと見つめたまま手を止めている。
「どうしたの?」
「にこにこしながらごはん食べる◯ちゃん、可愛すぎるからチュウしたい」
咀嚼中のベイクドポテトを慌てて飲み込んだ。
「いまっ?」
いま!と駄々っ子みたいに要求する彼。
「あとでいっぱいすればいいでしょっ」
わたしの提案にいいこと聞いたとでも言うように満足気にニンマリするとあとでね、とんふふと鼻で息をもらすように笑うとオムレツを食べ始めた。
本当に彼のスキンシップは過度である。
後ろからヤジを飛ばされとちょっかいを出されながらも帰る準備をする。
彼も諦めたのかおとなしくソファーで読書をしている。
彼に背を向けてテーブルのゴミを片付けているとすごい視線を感じる。
パッと後ろを振り向くとソファーの背もたれから頭を突き出して私の下着を覗こうとしている。
その美しい顔でそんな滑稽なことしないでっ。
わたしと目が合った瞬間もとの体制に戻ろうとしてたけどバレバレなんですけど。
「先生、パンツ覗こうとしないでください」
小2かよ。
「昨日見たでしょ!」
そうだね、その奥までじっくり見たと恥ずかしげもなく言う残念すぎるイケメン。
いやらしく目元が笑っている。
「◯〜」
「今度はなんですか?」
「こっちきてー」
しぶしぶ向かうとソファーに座ってる彼がポンポンと自分の座ってる場所の横に来いとジェスチャーするので大人しく座る。
すぐさま横抱きにされて彼の膝の上に乗せられる。
「あとでいっぱいするって言ったでしょ?」
有無を言わさずに彼の唇がわたしの唇を塞ぐ。
「んん、、、」
自然に舌が入ってくると私の口内を犯す。
彼のキスはなにも考えられなくする。
気持ちいい、
ぴちゃぴちゃっと唾液と舌が絡み合う淫靡な音がさらに頭をくらくらさせる。
わたしの太ももに硬いものが当たるので一旦くちびるを離す。
「・・・だめだよ」
物干しそうな彼の瞳が私を見つめる。
「うん、でも、もうちょっと、、、」
彼はまた私の頬引き寄せて唇を塞いで強く求めるので私もそれに応えた。