赤井

□GOLD BLACK YOU
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私は負け惜しみで彼を睨むとふっと鼻で笑われた。
本当に全然可愛くない。
顔はすごい可愛いけど。

「顔は可愛いのに、お行儀が悪いですね。ちょぴり残念です」

なっ!と彼は睨むので私もまた睨み返した。

「はやく降りろ」

スウィートフェイスの彼は万札を運転手に渡し私の腕を引いてタクシーから下ろした。

「で、なんなんですか?こんな危ないことしてまで私を追い回して、新手のストーカーですかっ?」

口の減らない女だなとスウィートフェイスの彼は楯突くといつのまにか隣にいたセクシーの化身である彼が口を開いた。

「なんでヤツに追われてるんだ?」

「ヤツ?」

「ナイトクラブで君に声をかけていた銀髪の男だ」



「多分、両手を拘束したままやり逃げしちゃったからですかね」



「「は?」」

ふたりは目を見開き驚いたかと思うとクスクスと笑い始めた。

「置き去りにされたヤツはさぞ実物だっただろうな」

「ぜひ、見てみたかった」

ふたりはひとしきり笑い終えると息を整えた。

「君は何者なんだ?どこから派遣されている?」

セクシーの化身の彼が意図のわからない質問をするので首を傾げ見つめると困ったように腕を組んで顎に手を置き考え始めた。

「その様子からして本当に何も知らないようだな、では君は普通の社会人というわけか」

「このままではお前はヤツに殺されかねない」

「というわけでだ、今日から君を俺の監視下に置く」

「殺されるって彼はそんなに危ない人なんですか?おにいさんの監視下に置かれるほうが身の危険を感じるんですけど」

有無は言わせんと腕を引かれるとよろけて彼の分厚い胸板にダイブしてしまう。

「彼女の監視は俺がやる、よってあなたはお役御免だ」

今度はもう一方の彼に身体ごと抱かれた。

「いや、君も色々と大変だろう。こちらは俺に任せろ」

今度はセクシーの化身の彼に身体ごと抱かれ胸の中に元通り。

流石にうっとおしくなったので彼の腕から逃れておふたりはなんであの日ナイトクラブにいたんですか?ともうやめてくれとお願いするように尋ねた。

そうすると2人は私を見つめ

「「あの日俺を置いていったからだろっ」」

本当は仲良いだろ。この2人。

声が重なったことに驚いたのか顔を見合わせたあと意味を理解したらしく、スウィートフェイスの彼はちょっ、と、無理ですとお行儀悪く指をさしお腹を抱えてゲラゲラ笑いはじめた。
しまいには目に涙を浮かべる始末。
いや、おにいさん、あなたもでしょ。

「君がそんなふうに笑っているようにきみも笑われていることに気付くんだな」

あっ!と笑うのをやめるのを見たセクシーの化身の彼はふっと鼻で笑った。

おとなの余裕。

「わたしはこれからクラブに行くので、じゃあ」

私が歩きだすと冗談じゃないと彼等は立ちはだかる。

「まだ懲りないのか?」

「イケメンと触れ合う時間は私の癒しなんですっ。邪魔しないでください」

はぁとため息をつき渋々許してくれたがクラブのバーカウンターのふたりに監視されながら踊るはめになった。
誰かいないかなとあたりを見回しているとひとりのイケメンが近づいてくる。
一緒に踊らないかと誘われて快くOKして身体を合わせ音に身を任せた。
音楽がクライマックスに迎え盛り上がる彼は私を抱きかかえくるくると回るので楽しくてケラケラと笑った。
あなたってすごく楽しい人ねと言えばそう、じゃあもっと楽しいことする?と目を見てささやくので嬉しくてバーカウンターのふたりに目をやる。
1人はとてつもなく退屈そうに頬杖をついていこちらを見ている。
もう1人はというと虚ろな目でまだかと煙草をふかしている。

「あのひとたちさっきからずっと君のこと見てるけど知り合い?」

「知らない」

彼の首に両腕を回すと彼の唇が近づき重なった。
気持ちよくてふわふわする。
すると後ろからちょっと!なにっ?おいっ!と声が聞こてえきたかと思うと両腕を誰かが掴みひっぺがされた。
両腕を引く主を交互にを見ると右にはスウィートフェイスの彼、左にはセクシーの化身の彼。なにかイケメンにつぶやくと人混みをかき分けて出入り口に向かう。

「ちょっと、どういつもり」

「あいつは下手そうだ」

スウィートフェイスの彼もそれに乱暴そうだとわけのわからない理由を述べるので呆れて反抗も出来ずに両隣の彼等にされるがままになった。

連携バッチリか。

彼になんと言ったんですか?と尋ねると君に彼女は10年早いと言ったそうで。
さらに反抗する気が失せた。
赤いマスタングのドライバーは自宅マンション近くの有料駐車場に流れるようにバックで車を止めた。
私は自宅につくと早々にベッドに倒れこんだ。

「イケメンとのSEXが・・・」

などとぼやき身体を起こす。
いつのまにか寝室にまで入ってきていた彼等を見て愚痴のひとつでも吐いてやろうと口を開く前にスウィートフェイスの彼が顔を近づけてきてそのまま唇を塞がれた。いきなりの出来事に思考がついていかず抵抗することも忘れて彼のくちづけを受け入れてしまっている。
ふちゅふちゅと音を立てていやらしくキスするものだからんっと時折息を洩らしてしまうのに気を良くしたのちゅっと音を立てて唇を離す。

「そんなによかったか?」

意地悪く訪ね耳元に彼が近づいた。

「今後は俺が相手をしてやる」

青色の瞳と目が合うとニヤリと笑うので

「いやです」

ときっぱりと断ればチッと舌打ちをして不服そうに睨んだのでおにいさん拗ねたの?と頬をつんつん突いていると腕を引かれる。

「彼ばかりをかまうな」

低音が耳を愛撫した。
セクシーの化身の彼は後ろから腰を抱くと耳から首筋、うなじと順にキスを落とす。
ゾクゾクするのを堪えるとだらしなく息が洩れ拗ねていた彼はこちらに気づくとさせるかと顔を近づけまた唇を塞いだ。
角度を変えて何度かくちづけると唇が離れる。

「おにいさんのチュウ、えっちぃ」

「おにいさんではなく、零だ」

告げた彼の瞳は熱っぽく、私は彼の耳に唇を寄せる。

「零さん、、、」

彼はかすれた声でわかっててやってるのか?とかれの特徴的なタレ目がされに垂れ下がり尋ねた。
先程よりもひどく熱っぽくなつた彼の瞳を見つめ唇を塞いだ。

後ろの彼がするりと上服の中に手を入れる。

「俺のことは秀一と呼べ」

翡翠色の瞳がギラギラ光り笑みを浮かべると胸を弄り始め邪魔だなと器用にすばやく上服も下服も脱がした。
下着だけの姿が前からも後ろからも見られるわけで。
前の彼と視線を合わせる。

「見ないで、変態」

「この期に及んでそれを言うか?」

「じゃあ、見たいんですか?」

「そうきたか、、、」

「見たいんですか?私の裸」

やられぱっなしでは辛抱辛いので胸元を片手で隠し彼に近づき答えを待っていると後ろから腰に手が回り身体がぴたりとくっつき唇が耳に近く。

「君の身体が見たい、隅々まで、知らないところはないと言えるほどに知り尽くしたい」

カラダ中に響くような低音と恥ずかしげもなく囁かれる言葉に腰砕けた。
さすがセクシーの化身である。どエロい。

「零さんは、、、見たいんですか?」

前の彼の両腕を絡め眉を下げ誘惑にするようにささやいた。

「み、たい、、、」

消え入りそうな声で弱々しくつぶやいた。

零さん、私の裸がみたいんだって!きゃきゃっ。

その様子があまりに可愛いらしくて頬がほころんだ。

「私も、零さんの身体が見たい、、、」

先程と同じように囁くとスイッチが入ったのかちんこセンサーが反応したのか彼はネクタイーを外してベッドの上に落とす。私の目を見つめながらボタンを1つ、2つ、と順に外していくと褐色の肌が姿を現わす。ただ細いだけではなくちゃんと鍛えられた胸板は厚く、腹筋は薄く6つに割れ、腰はキュっと引き締まり逆三である。
美しい。

「零さんの身体好き」

彼の鎖骨、胸板、腹筋、とやさしく触れると、んっと愛らしい息を洩れ、堪らなくなったのか唇を塞がれいやらしく舌が絡むと唾液が唇の端を伝って滴り落ちる。
それをゆっくり舐めとりまた口付けた。
セクシーの化身の彼改め秀一さんはブラの肩紐を横にずらし肩にリップ音を立ててキスを落とすと痺れるような感覚になる。
彼はブラのホックを外し身体を反転させると唇を塞いだ。
襟足に両手を添え味わうように舌を絡め唇の感触を確かめるように唇をついばむ。
2人のキスがよすぎるせいでなにも考えられなくなっていた。きっとひどくうっとりしているだろう。

「そんな顔をさっきのやつに見せるつもりだっのか?」

「下手そうって言ってたじゃないですかっ」

「気に入らん」

彼は首筋に噛みつき、鎖骨、肩と唇を落とすと固くなり色の濃ゆくなった胸の頂を焦らすように乳輪を舌で撫でるので身をよじらせていると、頂を舌で舐めあげその瞬間に身体がビクッと反応しだらしなく息を洩らすように喘いだ。

「やらしい身体だ、、、誰に教えられたんだ?」

後ろの彼は髪、耳、うなじ、肩、背中と順に唇を落とすと後ろからソコにそっと手をやりいやらしく撫で付けると、十分すぎるほど濡れたそこに中指を当てがい入り口と固く主張したそれを交互にくちゅくちゅと淫靡な音を立てながら擦り付ける。
それを確認した前の彼はそこに自分の中指で何度か擦りゆっくりと差し込む

「あぁっ、、、」

ゆるゆると動かしはじめ全身の性感帯を1度に責め立てられる感覚に耐え切れるわけもなくあっけなく声を上げて達した。

もうだめとふたりから離れようとすると後ろの彼に肩を押され四つん這いになると抵抗する隙も与えられず容易く彼を受け入れてしまった。

「はぁっ、んんっ、ぁあっ」

「今日は最後まで付き合ってもらうぞ」

余裕がなさそうに言うと形を覚えろというように根元までずっぷりと入るように押しこんでは引き律動する。

「やぁっ、んっ、そんな、あぁ、ふうにしないでっっ、」

「これならっ、いいのかっ、」

限界だったのか彼は後ろから覆い被さり○っ、○っ、と私の名前を呼ぶと腰の動きを速め獣のように荒々しく抽送を繰り返すと、くっと歯をくいしばるような声を上げ繋がったソコに入っていた彼がビクビクと脈打ち熱を放ったのがわかった。
下腹部にあった圧迫がなくなると前の彼に押し倒されソコに何度か擦りつけられるとみちみちとひだをかきわけて奥まで串刺しにすると彼の眉間に皺がよる。

「悪いが付き合ってくれ、、、」

彼はゆるゆると律動をはじめ充分に濡れそぼった結合部からねちゃねちゃと厭らしく粘液が絡まり合う音に理性が飛びかける。

「秀一さん、、、もっと、、、」

「出会ったころからそうだが、本当にやってくれる」

彼は熱の困った視線を向けそう呟くと私の両手に指を絡めて一層深く強く腰を動かす。

「あぁっ、秀一さんっ、まだ、だめっ」

「○っ、」

名前を呼ばれ気が遠のきそうになると彼は腰の動きを速め刻みつけるように擦りつけると奥に押し込み刹那を吐き出した。










ベッドの右側に秀一さん。ベッドの左側に零さん。
両手に華というやつである。

「シャワー浴びて来ますね」

シーツを身体に巻きつけ部屋を出ようとすると俺も浴びると2人は立ち上がる。

「一緒に!?」

「いまさらだろ」

「1人ずつ入りましょうっ」

「なんだ恥ずかしいのか?」

身体が火照るのを感じ見せまいと2人を無視して寝室のドアを開け廊下に行くとぞろぞろと容姿の整った素っ裸の男が後をついてくる。
非常に迫力があるがその姿はとても滑稽だ。

おちんちんぼろん。

私はクスリと笑うと彼等が入ってくる前に脱衣所の鍵をかけた。
すると1分もしないうちにドアが開かれ2人が入ってきた。

「どうやったんですか?」

「ピッキングしたんだ」

「零さんいったい何者?」

素っ裸でピッキングしている姿を想像したらまた笑えた。

「浴びるぞ」

「イエス以外の答えは受け付けん」

結局ふたりの硬いソレを押し付けられながらシャワーを浴びるはめになった。

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