弱虫ペダル〜短編〜

□何度でも君に愛を捧ぐ
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 貰っても良いかと言ってその答えの変わりにののかが俺の首に腕をまわし彼女から唇に自分のそれを重ねてきた。ののかは恥ずかしくなったのか離れようとしたが、俺は右手で頭を抑えそれを拒んだ。俺の舌で彼女の口内を犯す。興奮していた。口内を犯しながら彼女をベッドに押し倒した。
 ああ。なんて、幸せなんだろうか。目の前には、酒でほんのり赤くなった彼女。今まで夢に見ていた光景がある。ののかが高校で離れる時には焦りを感じた。毎日あっていたのが会えなくなる。周りより肉付きがいい体の柔らかさをオカズにどれだけ抜いてきたか。それがどうした。大学で久々に再会したら、ダイエットしたのか痩せていて、でも胸の肉は落ちてなくて。衝撃のあまり、話しかけられて口から出た言葉は「誰だ?お前。」だ。それでも彼女から滲み出る包容力、時おり見せる可愛らしい笑顔。全てが昔のままだった。
 そんな彼女は彼氏が欲しかったようで、合コンに行ったり色んな男とデートしていたり。どうやったら彼氏ができるか聞かれたり、ふられたからという理由で愚痴と呑みに付き合うのも俺の日課になった。そんなだから、てっきり俺を男として見たことがないのかと思っていたのに。まさか、俺のことを好きだった、みたいなことを聞いて抑えられようか。
 と、思考が飛んでいたようで、不思議そうな顔をしたののかが俺を見上げていた。

「………ん……純ちゃん?………どうしたの?」
「………これって夢じゃないよな。」
「うん。」
「………ほんとに抱いて良いんだよな。ここでティータイムにでもしなきゃ、止まらねぇぞ。」
「……うん。良いよ。」
「途中でやっぱ無しは」
「純ちゃん……流石に、くどい。もう良い、私脱ぐから。」

 は?
 ののかは起き上がり俺に背を向け上を全部とズボンを脱ぎ、シーツで前を隠した。

「はあ!? ちょっ!」
「何?」
「お前、ほんとに処女?」
「うっさいな。そうだよ。」
「じゃあなんで。」
「あのね? 純ちゃん、あんなに上手いキスされたら女だってムラムラすんの。女だってAVだってみるのオナニーだってすんの。」
「っ……………」

 こういう、時おり見せるイケメンなところもツボだ。そのくせ真っ赤な顔をして俯いて

「………まじ焦らしすぎだっつの。」

 こんなことを言うもんだから、諦めきれなかったんだ。

「ののか、お前、ほんと最高だよ。」

 そう言って、ののかを抱きしめ耳元で「焦らしてごめん。最高に気持ちよくしてやるよ。」と囁いた。そのまま首、鎖骨、胸へとキスを送り、邪魔なシーツを剥ぎ取り、豊満な胸へと触れると吐息が漏れてくる。今度は感じてる声が聞きたくなって、胸の上の方に舌を這わせながら、二つの先端を両の手でいじる。片方を爪でカリカリと引っ掻き、もう片方は親指と人差し指で摘まんで捏ねる。
 だんだんと堅くなってきた。徐々に声が出てきた事が嬉しくて、片方の突起を口に含み舌で転がす。「んぁ……あ」と聞こえる声。
 そして空いている手を下の方に持っていき、下着の上からアソコを触る。凄く濡れていたので、下着をずらし直接クリを弄る。すると面白いくらいビクンと反応するののかの体。
 ののかの顔を盗み見てみると、手の甲を口に置き目を瞑って感じてるのを我慢している。


「ん……んぁ………んん………」
「ののか、声我慢すんなよ。」
「………アッ………ん……ゃだ……恥ずかしい……」


 何この可愛い生き物。さっき自分から大胆に脱いで誘ってきたのにこの恥じらい。
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