One day

□In your eyes (旧1 of 1)
3ページ/3ページ

あんなside


違う手順、初めての肌。

それでも身体はオニュの動きに合わせて煽られていく。

物静かな男の子はすっかり姿を消して、荒い息を吐きながら私の服をむしる彼は
雄だった。
寧ろ私はそれを望んでいたんだろう。
日頃優しく大人しい風合いの彼らが、私を強く激しく組みし抱く。

『 ぁぅ……あんっ……なッ……! 』

そう叫びながら私の肌に歯をたてる彼らの記憶。
同じ快感が欲しくて。

オニュを引き寄せ……

「ぁ……」 
「……ぅ、うわぁぁぁッ……!」

オニュの感触と、すぐに倒れ込んで来る身体。

「……オニュ……く……?」

ずるりと私の体の中からオニュが離れていく。
オニュは私の体の上で伸びたままで。

「……ごめんね」

そっと彼の体の下から抜け出し、彼の身体を清めて。
自分の身体も綺麗にしてから、オニュの肩に頬を寄せた。

温もりに触れているのに涙が出た。
これからきっと、この子が私の傍にいてくれる。
幸せな日々をくれる。

わかっているのに、望んでいたことなのに。

涙は止まらないまま、私はオニュを抱き込んだまま眠りに落ちた……




オニュside


目が覚めた時、薄暗い部屋の中、僕の背後がやけに温かくて。
振り向くとヌナが僕を抱くようにしながら眠っていた。

(また涙のあとがある)

頬に走るその痕跡を指でなぞって。
そっと、唇に指先をあてた。

「……ん……あ、オニュく……」

ヌナの目が開くと、途端に色々なことがフラッシュバックして。

「……ご、ごここご、ごめんなさい……」

僕の身体はいつの間にか綺麗になっていて。
ヌナも下着を身に付けている。

(てゆーか、僕どうなってたんだ?)

覚えているのは、とにもかくにも初めての感触が驚異過ぎて頭パーンなっちゃったこと……

うううと唸る僕の頬に、ヌナの手が当てられ。

「謝ることなんて、なにもないよ?」

そういいながら、そっとキスしてくれた。
しっかりと身体を僕にくっつけて、抱き締めてくれる。

「……ヌナ……」

「……急ぎすぎたのは私のせいだから……」

「ヌナ」

好きです、と抱き締め返しながら囁くと。

「……うん」

嬉しそうに笑って、またキスをしてくれ。

素肌の僕に、下着姿のヌナ。
絡まる脚……
僕がまた反応しているのを見て。
ヌナがぺろりと僕の肩を舐めて囁く。

「ふふ、オニュ君のエッチ……」
「ヌナっ」
「あは、でも、私……」

エッチなオニュ君好き……

そう呟きながら、舌を絡めてくるヌナ。

僕は再度の目眩を感じながら、ヌナの肩に腕をまわした。

ヌナ、好きです。
ずっとこうしていたい。
ずっとあなたは僕の彼女で。
いて…………

これから永遠に甘く幸せな日々が続く、と……

思っていた……………………


次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ