明日もまた会えるよね。
□003
1ページ/3ページ
走り出してからすぐに気が付いた。
後ろからくる…とてつもない殺気。
今すぐにでも誰かを殺してやりたい。
そんな欲望を含んだ鋭い殺気。
息が詰まる。
これは…どうやら受験番号44番、ヒソカさんのものらしい。
ここに居たら危ないと本能が訴えてくる。
「キルア…」
私は不安になって、キルアに声をかけた。
きっとキルアも気づいていたのだろう。
「あぁ」と一言いうと後ろへ目をやった。
「サクラ、もっと前に…ってお前大丈夫かよ?顔がゾンビみたいだぞ…?」
私の顔を見てそう言ったキルア。
ゾンビって…失礼な。
確かにちょっと息苦しい感じもするけど…
このぐらい全然…
「わっほんとだ!サクラ!顔が真っ青だよ!」
全然…平気…
パタッ…
「わー!!サクラ!!?」
「はぁ〜…またか」