Noel

□この意味を知ったとき君は…
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あるにあ視点。

目を時計にやれば、夜中の1時だ。そろそろかな。
コンコン。
ノックされれば俺はパソコンから目を離さずに、どうぞー。と言った。すると入ってきたのは、ジャンクだった。声だけでわかった。メンバーの中で一番低いその声。特徴のある声。
ジ「あるにあ、編集中に悪いが、苺オレを持ってきた。」
イチゴオレだと!?俺はヘッドホンを外し、改めて彼の方に向き、ぺこりと頭を下げてから
あ「ありがとう。ジャンク!」
と笑った。
そのあと彼は別に、いいんだ。と優しく微笑んだ。
ジ「それじゃあ、編集頑張って。早く寝ろよ?」
と言って彼は消えていった。
いつも彼はこの時間、夜中の1時に訪ねてくるんだ。差し入れと花をくれる。
毎日違う花だ。
最初はベコニアというピンク色の花だ。綺麗だなぁ。と思った…、花言葉とかあるのかなぁ?あとで調べなきゃなぁ…!
「んー…!ポピーだ!綺麗だなぁ…」
今日はポピーだ。またまたピンク色の。俺も何かお礼をしなきゃなぁ…。
何色にしようかな、なんの花にしようかな、花言葉は調べたほうがいいのかな。俺はルンルン気分で足をぶらぶらとさせた。

ジャンク視点
俺は扉を静かにしめた。あるにあが喜んでいる声が聞こえた。俺は扉を背中にしてふふ。と笑った。
さっきの笑顔は……可愛かった。本当に。俺はずっとあるにあに片想いをしているんだ。
俺は廊下を歩いていると、ラムザさんに会った。
ラ「おっと…!また愛の告白をしていったの??」
とニヤニヤ笑っていた彼を見て俺はイラッときたから少しむすっとしてしまう。
ジ「……うるさいぞ。ラムザ。」
ラ「ひぇーごめんなさいww…にしてもあるにあも気づかなすぎだよなぁ…」
すると近くにいたタップやあむすんが近づいてきて、
タ「ねー!お熱い視線がもうねぇww」
あむ「あるにあさん天然だねぇ…」
ジ「そろそろ怒るぞ…?」
「「「すいませんっ」」」
俺はそのまま自室へと戻った。
そしてベットに身を投げ込み、目を閉じた。




アラーム音がなっている。まだ寝ていたい。しかしなんか…重みがあるぞ…なんか重いぞ……?ん?とりあえず目を開けるか……。
あ「おーい?看守さーん?起きてますー?」
あ「ジャンジャン??ジャンクさーん」
あ「……イケメンジャンジャン…」

……
ジ「……は?」
思わず声が出てしまった。
パチパチと瞬きをする。しかし今の現状は変わらないみたいだ。いや変わらないでほしい。んーこれ夢だな?夢。うん。
まぁ、夢なんだから抱きついてもいいか…
ジ「んー…」
ぎゅーと抱きしめると、目の前のあるにあは、え、え!?と目をパチクリさせている。
あ「え、寝ぼけてるの!?ジャンジャン!夢じゃないよ!?」
…ちぇ…夢じゃないってわかってるし…
ジ「なんだ…夢じゃないのか、おはよう。」
あ「そうだよ。おはよ…!ご飯出来てるから、一緒に食べよ!」
ジ「うん。」
あ「あと、これ、バラ!あげるね!」
ジ「へ…これ赤いバラ?」
あ「うん、あと青いバラ!」
その花言葉は…
愛と奇跡。




ジ「…あるにあ。」
あ「……んーなに?」
チュッ


あ「……………え…」
頬にキスをした。
彼は目をパチクリさせて顔が真っ赤に。
あ「…えっえ…!?」
ジ「お前…自分が俺にあげた花言葉わからないのか」
あ「……うっ」
ジ「バーカ。教えてやる。」










ジ「愛だからな」
覚悟してろよあるにあ。

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