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□無愛想な兄と能天気な妹1
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「…そんなわけないでしょ…兄の名前は?ならあそこ」
柱に持たれて、緑間と何かを話す兄を指差しながら自動販売機でお茶を三本買うと、同じ背丈の男子を見つめ
「双子ちゃん?あり?オレの顔に何かついてる?!」
ガン見される視線に高尾がぺたぺたと、自分の顔をさわると背後からその兄の名前は?本人が現れると
「おい、軽薄野郎…妹の名前は?になんの用だよ?因縁つけてるなら今すぐ滅びろ…殺すぞ」
「え?!高尾ちゃんいきなり過ぎてパニックなんだけど?!新崎兄の名前は?君しょ?オレ、高尾和成よろしくな!バスケ部入る…おっとー…緑間真太郎君もお出まし?バスケ部に入るなら先に挨拶しとくわ。」
兄の名前は?が無言で歩き出した目線の先に、妹の名前は?が誰かに絡まれてるのかと、血の気が有り余る雅人に心配して歩みを進めるとなんとも軽薄そうな男に眉を潜める
「何故知っているのだよ…?」
「バスケをしてる奴で、知らないやつはいないしょ?キセキの世代と…全国で10本の指に入るPF…有名だよなそして、女子バスケ点取り屋PF1位…うっは!やべ、超燃えてきた…」
へらへらと、軽薄そうな顔から狩人のような目に変わる高尾に兄の名前は?が舌打ちして、妹の名前は?の手を掴み歩き始める
「ひとつだけ忠告してやる、兄の名前は?にあまり、絡むな短気なのだよ…兄の名前は?の前で妹の名前は?のバスケ話は控えるのだな」
「訳あり…か。ふーん…忠告サンキュ、真ちゃん!兄の名前は?!妹の名前は?ちゃんまたなー!!」
三人に声をかけて、手をブンブン振ると高尾がすでに顔見知りを作ったのかその生徒の輪の中に消えていったのを兄の名前は?が舌打ちする
「……大丈夫だから。あいつそんな、性根腐ってないって…あ、名前なんだっけ、高尾君?」
「うるせぇ…お前に近寄るやつは皆、許さねぇよ」
妹の名前は?の袖口から見える、ケロイド状の切り傷に眉を潜める。あれは双子ゆえの人間違いだった
『新崎…お前目障り…』
そう言って振り下げられたカッターが切り裂いたのは、妹の名前は?の腕だった
その時の姿は兄の名前は?のトラウマになっていた、部活が終わり帰宅した先に見たのは救急車に乗せられて運ばれる妹の姿で、地面にはおびただしい血溜まり
地面に崩れ落ちる兄の名前は?を緑間が支えて、放心している雅人の肩に手を措くと警察に取り押さえられる犯人は、バスケ部の順レギュラー落ちした先輩だった
妹の名前は?はその傷が原因で右手に軽い運動障害が残っりバスケ選手としては現役に幕を閉じた、傷跡もケロイド状に腕なはは大きく残っり兄の名前は?に取って、それいらい妹の名前は?に近寄るやつはすべて敵に見えた、緑間を除いては
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