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□無愛想な兄と能天気な妹6
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アメリカであった、不可思議な事件。四人家族が中古の家を安く買って引っ越して暫くしてから不可思議な事が起こり始める

最初は些細なことだった、洗濯機から洗濯物をだすと、オモチャが紛れていたり。冷蔵庫にオモチャが入っていたりと。母親が子供家に聞いてもしないと答えるだけ


イタズラを咎められないように、隠しているのかとさほど母親は気にとめなかった。その日の夕食はラザニアだった無論オーブンを使うため近寄らないように子供達に言い聞かせていたし、子供達も守っていたし。なにより母親がもしもの時のためにオーブンの側にいた


ラザニアを切り分けていたときに、固い何かがあるのに気がついた母親が取り出すとレゴブロックだった


おかしいと感じ始め、洗濯機からでてきた物もレゴのオモチャだった。子供たちが誤飲しないように口にはいるようなサイズは買い与えなかったのにも


父親は誰かからもらったんじゃないのかと、楽天的に考えていた仕事が忙しく滅多に家にいない、側に居るときは妻や二人の子供達にありったけの愛情を注いでいた


そんなこともあり、子供達のオモチャにレゴがないか探していると古びた鍵が出てくるのであった



「やっべ。ナメてたけど結構ぞわっとしてきたよな」

「…興味深いのだよあの、鍵はなんなのだよ」

「秘密部屋とか?」


内心妹の名前は?は焦っていた、見たがりの怖がりだと言うのを隠していただけにじりじりと、兄の名前は?に引っ付き出しながらDVDを見ているのに宮地が何か面白くない気分になり、オレに凭れればいいのにと思い鍵を取り出して母親が探し始めるのを見つめる



子供達が言うには、昨日ジャスティンという、男の子から貰ったそうで早く見つけてねと頼まれたらしい


子供達の何かの遊びかと思いながらも、その部屋の場所なり鍵を使うと言うことは閉じ込められてしまうかもしれないと、母親が最初に見つけようとしてもその鍵に合うようなものはなかった


この家を買ったとき言われたことは5LDKの間取りと聞いていたのに実際は4LDKであったことに疑問を感じ問い合わせると間違いであったような濁すような口ぶりで話を切られたこともあり、内装して部屋がまるまる消えているのでは?と、壁を叩きながら部屋を歩いていると


子供達がジャスティンが言ってたのは、寒くて暗くて埃っぽくてでもその部屋はジャスティンの部屋であったこと。新しいお母さんがとても厳しくてジャスティンを強いたげていたと言うことだった



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