短編集

□僕のヒーローアカデミア
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体育祭の束の間編








何やら機械トラブルで次の競技に行けないという事で急遽借り物競争をやる事に


「及川くんは行かないのかい?」


と、飯田君


『は?何で…』


「もしかしたらお題、好きな人ーとか出るんじゃないのか?」


と、上鳴くん


『は?』((2回目


「おい、行けやクソレイ」


「亜夜、頼む。行ってくれ」


と、90度キッチリ頭を下げる轟君


「プルスウルトラだぜー」


と、峰田


『…あぁあ!!!分かったよ!行けばいいんでしょ!!(なんかオールマイトもこっち見てるし…!)』


「ありがとな、亜夜」


『あ、あんなに頭下げられたらやらないって事は出来ないでしょ!?』



「ツンデレだな」


「ツンデレやね」


と、愚痴をこぼしていたとか



















「まずお題を取れ!スタートォォ!!」


『いや、これレースのスタートと同じじゃね?』









数分後―


何とか、お題を取る事に成功。んー、来てくれるかな


『…一か八か、だな』


その目線は、オールマイトのいる席に―







オールマイトsaid(マッスルフォーム)


ん?及川少女がこちらを見ている…?


『オールマイトォォオ!』


えぇぇぇえ!?コッチに…


「FA!?」


と、隣に居る13号君も驚いてるよ!?


何せ、壁を走っているのだからね!!



『お、オールマイト!!落ち着いて聞いてくださアァァ!!』


「HA!?」


「危ない!」


及川少女の方が落ち着いて!?ってか危ない!!


咄嗟に手首掴んだはいいものの、もう少しで落ちる所だったんだよ!?確実に寿命縮んだよ!!


『オールマイト、本名を教える事&一緒に走って下さい!!』


「!!!」


まさか、及川少女に本名を教える時が来るとは…


ポカーンとしている私を他所に


『オールマイト、大丈夫ですか?』


心配そうに聞いてくる及川少女


「HAHAHA!心配する事はないよ、及川少女!」


『そっか…良かった…あ、本名は…?』


「八木……、八木俊典だ。」


パアァと顔を輝かせた及川少女


『八木、俊典…さん。とてもいい名前ですね!』


及川少女に呼ばれた自分の名が、何だかとても特別なものの様に感じ、私は笑顔で頷いた

「さぁ、行くぞ!」


及川少女の腕を引き、姫抱きをした


『はい!って何で私が姫様抱き?されてるんですか?!』


そのコテンって首を傾げないで!?ンンン


「クエスチョンマークいらないよ!?(可愛すぎて吐血しそう)」


『まままま、待ってください!待って!?このまま行く気ですか!?』


「何も問題ないだろう、及川少女」


『問題大有りデス!』


うぉぉぉと歓声が上がる


「マジか及川…」


と、相澤君がポツリ


「「オールマイト…!」」


何か観客席から殺気を感じる…!これは、爆豪少年と轟少年!?HAHAHA!青春してるな!!


「及川少女、舌噛まない様にね!」


ドンドンと生徒を抜いていく


『あの、安定感良すぎて文句ありません!!』


ギャアァァア!!とか叫びながら及川少女は目を開けている。恐れ知らずだな全く!


「(絵面がヤベェ)」


相澤君!?考えてる事バレバレだからね!!


「(そもそも何でオールマイトさんがお題に…?)」


相澤君!!((2回目


『…逆に新鮮!!』


ピー!!!


なんて考えているのも束の間、ゴールしてしまった


そっと及川少女を下ろす


『二人っきりの時とかは俊典さん、そう呼んでも、いいですか?』


そんな満面の笑みで言われたら断れないじゃないか


「あぁ…もちろんだよ」


爆豪少年と、轟少年…そして私。及川少女を取り巻く恋のライバル達を出し抜くことが出来るのか―


それは神のみぞ知る


オールマイトsaid END
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