闇夜に舞う服部の相棒W
□第7話
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すっかり熱も下がり、またまた警視庁にやって来た亜夜
「これが、FBI本部から送られてきて、ハンターが連絡を取る可能性が高い人物達です」
スコット・グリーン
ケビン吉野
マーク・スペンサー
の三人だ
「現在、3班に分かれ、事情聴取に向かっていますが…改めて、FBIが掴んでいる情報もお聞かせ願えますかな?」
『「勿論です…」』
「亜夜君 」
『えぇ…まずは、スコット・グリーン。元海軍兵曹長…現在は趣味と実益を兼ね、町田でバイク店を経営。シールズ時代は狙撃スクールの教官で、ハンターは彼の教え子だったそうで…』
『次にケビン吉野。元海兵隊2等軍曹で、現在は福生でミリタリーショップを経営…独自のルートで米軍の払い下げの品を調達し、販売をしているそうです』
『ジェイムズさん…』
「((コク」
「???」
「最後がマーク・スペンサー…」
「昨日、お聞きしたリストにはいなかった人物ですな!?」
「ハンターとは直接な関わりはありませんが…日本在住の米軍兵の、よき相談相手となっている元司令官でして…」
「交友関係が狭いハンターが頼ってもおかしくない人物です」
「なるほど…ライフル等の入手ルートを考えると…この中に協力者かいると考えて間違いなさそうですな…」
「えぇ」
『まぁ、確かに』
バイク店にて
そこには、佐藤とジョディが事情聴取をしていた
「スコット・グリーンさんですね?少しお時間をいただけますか?」
「…」
「ハンターと会っていたんですか?」
「あぁ…来日したばかりだって言ってな…」
「それでハンターは?」
「悪いが、何処にいるかは知らねーよ…」
「犯人の逃走手段はバイクでした…」
「!?」
「中古を修理したもので、ナンバーは偽造…」
「オレが提供したって言いたいのかい?残念だが…うちは新車しか扱ってねえよ…」
「ハンターさんの交戦規定違反については、どう思われますか?」
「事実だろう…味方を守ろうとしての勇み足…武器を持っていると、見誤って撃った」
ミリタリーショップにて
スコット同様、高木とキャメルが事情聴取をしていた
「ケビン吉野さんですね?ティモシー・ハンターについて…伺いたいことがありまして…」
「えっ!?ティムが?」
「いや、ハンターさんが狙撃犯人?」
「まだ確定したわけではありませんが…」
「あなたは中東の戦闘で、ハンターさんに命を救われたそうですね? 」
「あぁ…彼がいなかったら、オレは死んでいただろう…」
「その命の恩人が助けを求めてきたら…」
「!? 」
「例えば、今回狙撃に使用された銃…MK-11の調達…」
「んなもん、置いてねーよ…アレが本物だと思ってんのか?」
壁に飾ってあるライフルだ
「確かめてえなら、売ってやってもいいぜ!!」
「ハンターさんに限ってあり得ねえ!全てでっち上げだ!」
「でっち上げ?」
「…あのウォルツは、元狙撃兵としてハンターさんを妬んでいたんだ…」
「ジャック・ウォルツも狙撃手だったのか?」
「ハンターさんからシルバースターを奪い…そして…くっ…」
「交戦規定違反はならなかったと?」
「あぁ勿論だ…ハンターさんは、オレや多くの戦友達の命を救った英雄だ…もし彼が助けを求めてきたら、オレはそれなりに応えるつもりだ…あ、そうだ」
「「???」」
「オットアイで、左目か右目に傷が出来ているやつを知らねーか?」
「知っていますが……」
「確かその人おかげでハンターさんに狙撃の能力を開花させたって聞いたんだ……」
「え……」