闇夜に舞う服部の相棒 V
□第3話
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赤井said
"赤井さん、後は頼みます"
まるで、最後の別れのようだった
相棒を残して勝手に消えるな
「ったく…」
名無しさんが行った場所を探し、赤井はGPSのあるところに向かった
『…』
「おい」
名無しさんの隣に着き、体を持ち上げると左脇腹からヌメリとした感覚が手に感じた
『…』
服を乱暴に捲し上げた
すると
弾丸の後があり、貫通したと思われた
「良くこの状態でキュラソーを追ったな」
ある意味感心をしていた
恐らく名無しさんのことだから、傷口なんぞ放っておいて目の前のことにしか眼中になかったのだろう
正直、バカだ
RRR
手のかかるバカだな
「…名無しさんを見つけました」
「分かった。赤井君、彼女を頼んだ」
名無しさんを車に乗せ、その場を立ち去った
その場には赤い血が点々と残っていた