闇夜に舞う服部の相棒 U
□第3話
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「それはねえ…そうなっちゃうのかな。何せき、頭取たちの部屋に金目の物はないからなぁ…」
『確かに…そうかも』
ヴーヴー
「??」
『俺ッス』
「…」
『もしも…((アホー!!』
キィィン
『(服部だな…;)』
『うるさ!何?服部?どうした?』
「どうしてもないねん!!お前、何勝手に海老蔵さんと仲良くなってんねん」
『え、なんでそれを…』
「それは後や!」
え、えぇ…』
「亜夜さん、変わっても?」
『あ、はい…』
「敬語」
『あ、うん?』
「なんで疑問系;」
『ま、まぁ』
『(普通に慣れないわ!!)』
「もしもし?」
「誰や」
「ちょ、平次!その声は海老蔵さんの声やで!」
「な、何!?」
「そう私が市川海老蔵だよ」
「ほ、本物や…」
「本物ですよ〜」
「後で事情聞かせてもらうで!ほなな!」
ブチッ
『…一方的に切りやがった』
「…これ分かる?」
「なんだい?この数字」
「通用口の暗証番号だって箕輪さんが言ってた」
『朝、あの部屋に落ちてたんだと』
「なんで警察の人に渡さないんだ?」
「箕輪さん、小五郎おじさんに調べてほしいんだって。自分は警察に疑われるからって」
『「疑わねーって」』
「裏、見てご覧」
「裏?」
「前の公演の台本だ」
『これ、台本なんだ』
「いらない台本を切ってメモ用紙に使う…作家の岩見がやっていた」
『岩見さん、倒れたらしいね』
「あ、あぁ…さっきうちの車で運んだよ」
「ベルト!!」
「行くぜ!バディ!!」
『俺、入ってんの?』
「当たり前さ」
「バディ?」
顔を見合せた
(ハハハ…;)
しばらく道路を走らせていると
「君たちはこのまま岩見を犯人候補筆頭とするかい?まず、亜夜さんから」
『単独犯ならNO』
『この事件のスタートは細尾さんの車のブレーキホースが何者かによって細工されていたところからだね…はい、コナン君パス』
「え、えぇ?」
「…次が秘書の高橋さん。これも車に難しい細工をしてね。それに、あのロッカーの破壊に使用されたと思われている小型のバールのような物が、車載工具に入っているホイール用のインチだとしたら…」
「なるほど」
『車に詳しい犯人ってことだ』
「運転免許を持っていない岩見さんの犯行はちょっと考えにくいかな」
「岩見が免許を持っていないなんて、いつ調べたんだい?」
『あ、俺が文さんに』
「文さん?」
『京都府警の綾小路さん』
「えぇ!?京都?」
『腐れ縁みたいな感じなんで』
「そんなこと言って、実は毛利さんが眠りの小五郎と言われるには二人が絡んでいるんじゃないの?」
『ま、まさか』
「ハハハ…」
((笑えね〜))