闇夜に舞う服部の相棒

□第6話
1ページ/2ページ

「どう思う?外部犯やと思うか?」

「ゼロとは言えねーが…表の引き戸は、開ける音がして、女将が気づくはずだ…」

『確かに…』

「それよりも…犯人は桜さんが何らかの理由で納戸にいたことを知っていた者…」

「つまり…」

「桜さんの知り合いの西条さん、水尾さん、竜円さんの可能性が高いっちゅうワケか…」

『竜円さんって?』

「仏像が盗まれたやつでおっちゃんが、依頼をした寺の住職だよ」

『なるほど』

「三人とも、桜さんや蘭たちが出ていった後で、一度ずつトイレに立っている…」

『しかも、すぐ近くには地下への階段がある…』

「三人ともトイレ行くフリをして、納戸にいてた桜さんを殺すんは可能やったっちゅうワケやな…」

『逆に言えばその時を狙ってトイレに立ったのかも知れない』

「ちゅうことは、竜円さんか西条さんが犯人で、水尾さんはシロか?」

『千賀鈴さんが共犯でなければ…な?』

「!!」

「そやな…ほな、行こか」

「…え?」

「惚けんなよ、なんのために桜さんの上着探ったんだよ」

「ああ…これか」

「桜さんの店は、確か寺町通りだったな…」

『桜古美術館だったか』




桜古美術館

『ん?これってまさか…』

本棚を漁さっていると

『服部!!コナン!』

「「???」」

見つけたのは"義経記"

「え…こ、これって」

本に挟まっていたのは例の絵だった

それにー

表紙の裏には伊勢三郎と書いていた

「どういうこっちゃ?桜さんがこの絵ェを持ってたっちゅうことは…」

「あの手紙を山能寺に届けたのは、桜さんってことだ…」

『だが、なんのために』
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ