闇夜に舞う服部の相棒
□第4話
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一方その頃
新幹線に乗って京都にやってきた鈴木園子は、京都駅を見るなり立ち止まって空を仰いだ
「やっぱり京都は、私達日本人の古里よねぇ!」
蘭とコナンが苦笑いする横で
「いいか!特別に連れてきてやったんだから、仕事の邪魔すんじゃねーぞ!」
「「「はーい」」」
仕事とは、今起きている《源氏蛍》のメンバーが殺害された事件である
「いいなぁ、コナン君京都かぁ…」
「なんでも、山能寺という寺から、毛利君に依頼な来たそうじゃ」
「チェッ!オレたちも京都行きてーぞ!」
「わしが連れてってやってもいいんじゎがなぁ…」
「えー!?」
「ホントですか!?」
「コナン君に会える!名無しさんいるかなぁ…」
「名無しさんは、大阪ですからね」
子供達は大喜びだったが
「ただし」
「クイズに答えられたらじゃがな!」
「これだよ」
「どうせ、その気はないんですよね」
「出してもらったら? 時間潰しにはなるかもよ」
「どうする?」
「やってみようよ」
「そ、そうですね」
「三人とも、弁慶は知ってるな?」
「うん。義経の家来だよね」
「義経って誰だ?」
「幼名、牛若丸。京都の五条大橋で千本目を狙ってた弁慶を打ち負かして、家来にしたのが源義経ですよ。当時は源氏と平家が戦っていて、義経は平家を打ち破ったんですが、お兄さんの頼朝に嫌われ、今の岩手県、平泉の衣川というところで自害したんです」
「ほぉ、よく知っとるな」
「そこで問題じゃ!」
「弁慶にはうずねという初恋の人がおって、その娘が他の男と結婚することになった。それを知った弁慶は…1、怒った。2、喜んだ。3、泣いた。さぁ、どれかな?」
「えー、初恋の人かぁ…」
「そ、そりゃ、怒りますよ!」
「喜びわけねーじゃねーか!」
「じゃあ、答えは一番の〈怒った〉じゃな?」
阿賀博士は嬉しそうに確認すると
ブーブー
「???」
『やぁ』
「あ、名無しさん、良いところに」
『ん?』
子供達は問題の説明をする
『あー、それは3だな』
「え?なんで?」
『博士は多分、"弁慶の泣き所"から考えたんだろう』
「へー!」
「はよ、行くで」
『あ、あぁ…んじゃ、よろしく頼ん((ブチッ』
ツーツー
「切られました…」
「ま、名無しさんも苦労人ですね」
「そうね」