闇夜に舞う服部の相棒

□第15話
1ページ/1ページ



『ほな、よろしく頼むで!」

『顔は明かさねぇってことで』

「…」

パーカーの帽子越しに見える鋭い目が此方を睨んでいた

「わ、分かりました;」

「怖いで…」

『服部;』

「…分かってるで」

『本当にかよ;』

「では…パーカーさんの方…」

「パーカーさんやて!ハハッ!面白いやつや!」

『世間からは黒狼って呼ばれてる』

「じ、じゃあ…黒狼さんで」

『おー…さっさと行くぞ』

「は、はい」

『じゃ、服部…また後で』

「ほなな!」














「よろしくお願いいたします!黒狼さん!」

『…』

「では、服部さんと出会ったきっかけとは?」

『路地裏でぶっ倒れてた俺を助けたのが最初だ』

「なるほど…では、次にいきますね」

『(早いな…おい)』

「黒狼さんの初恋はいつですか?」

『初恋…か』

「す、すみません…質問を変えますね」

『いや…大丈夫だ』

「そうですか…」

『あぁ…初恋は確か小学校4年生だった』

「4年生ですか」

『あぁ…その初恋の人にもらったんだ』

「今、ありますか?!」

『…ある』

「み、見せていただいても?」

『あぁ…これだ』

出したのは例のペンだった

「こ、これは?」

『あー…スタンガンだから気をつけて』

「え、えぇ!?」

『ま、危険っつーわけ』

「そ、そうですか…これで終わります」

『はぁぁあ…やっと終わった』

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ