闇夜に舞う服部の相棒
□第15話
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『ほな、よろしく頼むで!」
『顔は明かさねぇってことで』
「…」
パーカーの帽子越しに見える鋭い目が此方を睨んでいた
「わ、分かりました;」
「怖いで…」
『服部;』
「…分かってるで」
『本当にかよ;』
「では…パーカーさんの方…」
「パーカーさんやて!ハハッ!面白いやつや!」
『世間からは黒狼って呼ばれてる』
「じ、じゃあ…黒狼さんで」
『おー…さっさと行くぞ』
「は、はい」
『じゃ、服部…また後で』
「ほなな!」
「よろしくお願いいたします!黒狼さん!」
『…』
「では、服部さんと出会ったきっかけとは?」
『路地裏でぶっ倒れてた俺を助けたのが最初だ』
「なるほど…では、次にいきますね」
『(早いな…おい)』
「黒狼さんの初恋はいつですか?」
『初恋…か』
「す、すみません…質問を変えますね」
『いや…大丈夫だ』
「そうですか…」
『あぁ…初恋は確か小学校4年生だった』
「4年生ですか」
『あぁ…その初恋の人にもらったんだ』
「今、ありますか?!」
『…ある』
「み、見せていただいても?」
『あぁ…これだ』
出したのは例のペンだった
「こ、これは?」
『あー…スタンガンだから気をつけて』
「え、えぇ!?」
『ま、危険っつーわけ』
「そ、そうですか…これで終わります」
『はぁぁあ…やっと終わった』