清田夢
□海南の清田
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「ノブ、俺たちも終わったからモップやるよ。」
「いーっすよ!俺がやりますから!」
「清田、早くやろう。」
「み、宮さん!モップがけ早っ!うまっ!」
「・・・あたりまえだ。なぁ、宮益!」
「牧さんまで!申し訳ない・・・・・・ありがとうございます!」
なんて会話をしている。
「清田の彼女?」
牧さんがモップをかけながら、こちらへ来て聞いてきた。
「いいえ。友達です。牧さんですよね・・・いつもお世話になってます。」
私はステージから降りて牧さんにお辞儀をした。
「・・・ははっ!まるで保護者みたいだ。」
と笑って
「・・・清田は頑張っている。こうやって毎日練習しているからこそ、1年にして海南のユニフォームを着る男になれたんだ。
気苦労もあるだろうから。頼んだよ。」
肩をぽんと2回叩いてニコッと笑い、モップを持って行ってしまった。
ーそれにしても牧さん。
モップが似合わない・・・・・・。
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