色松1
□まだ見えんの?
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二人、暑い中ファミレスへと歩いていれば、やはりカラ松の様子がおかしい。
すれ違う女性が来ると顔を逸らし、グラサンの下で顔を紅くさせているのが分かった。
「……なぁ、……やっぱり見えて「いちまぁつ、今日もかなり暑いな。早く行って涼もう!」
いきなり走り出したカラ松に気遅れして、一松は後を追う。また、じっとり汗ばみ気持ち悪くなる。
そして、ファミレスに着くと席に座りメニューを眺めた。
(………コイツ絶対見えてる。女の方を見ようともしないし………こっちもまともに見ないし……なんだよ、チラチラこっち見………!!)
一松は咄嗟にメニューで自分の身体を隠した。
その行動にカラ松が驚き、冷や汗をかいている。
一松もふと我に返り、服の下を思い出した。
(………しまったぁぁぁ!見えないって言ったから、あん時の着てきちまったぁぁぁ!!)
ガバッとカラ松を見れば、茹で蛸の様に真っ赤。フツフツと怒りがこみ上げる。
「コラァァァ!クソ松!!騙したな!!」
立ち上がりテーブルに足をかけ、カラ松の胸倉を掴んだ。途端にカラ松の視線が一松の下半身を直視。真っ赤な顔で鼻血を吹き出した。
「!!!!?」
そのまま気絶したカラ松は、その後たんまりと一松に説教され、H、一ヶ月禁止令が出された。
「………一松ぅぅぅぅ、もう、良いだろ?そんな姿毎日見てたら、俺限界なんだけど……」
「つか、まだ見えんのかよ!?」
Fin