色松1
□雷怖い
2ページ/2ページ
雷も落ち着き、外は晴天の青空が広がる。
部屋で未だに延びているカラ松に被さり、おいおいと泣く一松に、おそ松とチョロ松は呆気にとられる。
「……大丈夫だよ、一松。呼吸してるから、気絶してるだけだって。」
そこに十四松とトッティが帰ってきた。
「どうしたの?一松兄さん?」
普段見ない姿に、トッティが心配して尋ねてくる。それをおそ松が説明すれば、馬鹿馬鹿しいと呆れてスマホを弄り始めた。
「……んっ、……」
気が付き目を覚ましたカラ松に、一松が抱きつくなり、また泣き出した。
「カラ松カラ松カラ松ぅぅぅぅ!ごめんなさい、苦しかっただろ!」
「…い、ち松、もう大丈夫だから!っぐ、ぐるじいがら……いぢ………」
再び、気絶するカラ松。一松がまた興奮してキツく首に抱きついたせい。
「カラ松ぅぅぅぅ!?」
「………もしかして、わざとやってる……?一松……」
「………分かんない………つか、怖っ!!」
「わざとなら、最悪だよ?あれ………」
気絶したカラ松をまた、ガクガクと揺らし起こそうとする。一松の後ろで、三人は謎の行動を取る一松について話し始めた。
「………一松、もう、大丈夫だから、離してくれる?」
「やだァァァ!カラ松直ぐに気絶するから、見てないと心配なんだよ!」
カラ松に抱き着き離れない一松。イヤイヤをするだけ。
身動きの取れないカラ松は、三人の方を向くとドヤ顔になる。
「………………」
「……何あのドヤ顔……」
「……単なるバカップルのノロケ見せられてるの?」
「………つか、アレ、一松『素』だったんだね………」
改めて一松の素の部分を見せられ、一同青ざめた。
……アレ?………オチて無くない?
………カラ松、ツッコミに回しても、オチ無い━━!?すみません!