色松1

□誰のせい?
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いきなりの事でカラ松の動きが止まり、きつく抱きついて来る一松が可愛く愛おしかった。
暫しの沈黙が続き、次第に一松の手が震えてるのが伝わってきた。

「…な、何でも一人で…決めつけるなよ…、確かに、こんなの普通じゃねぇよ…。」

「…………」

また暫しの沈黙。
一松の手にも力が入る。

「……でも、誰が……気持ち悪い…なんて言ったよ?」

その言葉にカラ松の身体が反応する。振り返り、また一松をキツく抱きしめていた。
それに答えるように、恐る恐るカラ松の背中に一松の手がまわる。

「…ずっと…憧れてた…自分には無いもの持ってて……、僕にだけ優しく接してくれてて……。」

カラ松の腕に力が入り、目頭が熱くなる。普段から自分の思った事を上手く言えないまま成長してしまった一松が、カラ松の前では素直な態度を示したり、文句を言ったりしてくれる。
それが今まさに、今まで秘めていた一松の想いを一松の口から聞いているのだ。

「…カラ松の前では…素の自分でいられるんだ…。カラ松…優しいから、そんなカラ松が……。」

次第に一松の腕にも力が入り、顔を埋めてくる。

「……すき…。……どうしても…好きな人に裸見られるの…イヤで……、見られた瞬間…もう、どうしていいか……わ、分からなくて……」


その言葉を聞いた瞬間カラ松の顔が赤くなり、動きが止まった。

(えっ、えっ、…何?一松は好きな人に裸を見られることが嫌だったって事は、俺に裸を見られることが嫌だったわけで、と、言う事はつまり……中学から俺の事好きだったって事ぉぉぉぉ!?)

一松の衝撃的な告白にカラ松はそのまま失神してしまった。

「えっ、カ、カラ松!!??」



(Oh〜、いちまぁぁぁつ!何て可愛いBrotherなんだ!)
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