堕落した色松

□Triangle6
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朝日もすっかり昇り、客間では一糸纏わぬ姿で寝ている二人。昨夜の情事で疲れてしまったのか、全く起きる気配が無い。すやすやと抱き合いながら眠る二人は幸せそうだ。
そんな二人に、凄まじい足音を立てながら近付き、客間の襖を開け十四松が入ってくる。そして、寝ている二人の布団に手をかける。

「起きて━━━━!!もうすぐお昼だぁぁ…………!!!!」

布団を剥ぎ取り、二人の姿が目に入ると、十四松は何も無かった様に布団をかけ直した。
一瞬冷やりとしたのか、カラ松が目を覚まし起き上がった。

「…ふぁ〜、良く寝た………十四松か…おはよう………!」

「………うん、おはよう………」

しれっとした十四松の目付きに、カラ松は慌てて隠すも、後の祭り。一松も目を覚ましゆっくり起き上がる。

「……良く寝た……あ、おはょ…………!」

十四松の姿が目に入り、一松は真っ赤な顔になりながら布団に隠れる。が、やはりこちらも、後の祭り。

「………え〜っと、風邪ひくから………早く服着た方が良いと思うよ?」

「……あ、あぁ、そうだな。十四まぁぁつ。き、着替えるから……」

「服持ってこようか??」

「……あ、あぁ、頼む……」

「………………」

十四松が部屋を出て行き、二人、顔を見合わせる。布団から起き上がり、下着に手を伸ばす一松。ふと、目に付く紅い跡に触れる。全て自分の跡に変え、他にも付け足した跡は太腿辺りまで広がっていた。

「………なんだょ………」

ほんのり紅づく顔は何だか少し嬉しそうに見える。

「……いや、可愛いなと思って。」

「……可愛いって……俺、男だし……別に嬉しくないんだけど……」

照れた様に言う一松に笑みが零れ、いきなり顔面に下着を押し付けられた。

「……なんでも良いから、早く履け!十四松来るだろ!」

安心したのか、余りにも昨夜の一松とは大違いの姿に落ち込みながらも、一松に言われた通り、下着を履いた。途端に戻って来る十四松。二人にそれぞれの服を渡した。

「はい、これ。取り敢えず、ご飯茶の間に置いてあるからね。」

そう言って十四松は席を外した。


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