松野家創作[BL]
□カタオモイ。おそ×チョロ
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その日の夜。俺は肌寒さを感じて起きた。隣をふと見ると、チョロ松がいないことに気がつく。
俺も布団を出てチョロ松を探しつつタバコを持ってベランダへ行った。
──ガララ
「あっれぇ?チョロ松どしたの?こんなとこで。」
居た。
「え?!あ、おそ松兄さん?…なんでもないよ。外の空気が吸いたくなっただけ。」
「そ。」
チョロ松は、慌てて目を擦りながら言ってきた。絶対泣いてただろこれ。
「チョロ松ぅ、隣座っていー?」
「勝手にすれば…」
「へへっ、じゃあ勝手にする」
ストン、とチョロ松の横に座って煙草をくわえて火をつける。
「ふぅー。」
「…臭いよおそ松兄さん。」
「えぇ?勝手にしろって言ったじゃん!」
「言ったけどさ。」
この家でしょっちゅう煙草を吸うのは俺と一松くらいだからチョロ松とかにとってははただのくさいものなんだろう。
俺はそれよりチョロ松が泣いていたほうのが気になってたからそっちに触れることにした。
「チョロ松。」
「んー?」
「なんかあったのか?お前さっき泣いてたじゃん。」
「え、は?!な、泣いてないし…。」
「じゃあなんでこんなに目ぇ腫れてんだよ?なんかあったなら言ってみ?兄ちゃんが聞いてやるよ。」
そう言うとチョロ松は少しの間考え込み、そして、ポツリと言った。
「僕──振られた。」
「え。」
あー、恋愛系だったか。チョロ松好きな人いたのね知らなかったわ。ショックゥ。