始まりの世界

□買い物
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※アンク視点
ふと目が覚めた。
見慣れない天井に飛び起きそうになるのを必死に堪えて、あたりを見回す。そこでやっと、昨日の出来事を思い出す。
「結希、だったか…」
拾われた。あろう事か、女に。
クスクシエの時の様に、口煩くなるかと思ったが、そうでも無い。
アイスも用意されているし、屋根のある家。まぁまぁ不足は無い。あるとすれば、窓が無いことと、この部屋が一階だという事と、ベッドが低いだけだ。…後で、アイツに言って置くか。
「アンクー起きてるー?朝ご飯ー!」
…うるさい。けれど、何処か懐かしい。
アンクは結希の声に応えるように、リビングのドアを開けた。
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