短編集

□風邪
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「体温計忘れた…」
アンクに気取られない様にする事に夢中で、昼ご飯を作る事も、体温計やらその他諸々を持ち出して来るのを完全に忘れていた。
「…アンク…」
熱でどうにかしているのか。誰かに、アンクに、甘えたくて仕方がない。
せめてもの抵抗で、近くにあったタカメダルのペンダントを無意識のうちに握りしめていた。
そのペンダントがアンクのだと思うと何故か安心して…自然と目を閉じていた。
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