クリスタル横丁

□町内『クリスマス会』
1ページ/3ページ

町内集会場


クラウド「・・・なぁ」
スコール「何だ」
クラウド「今日、町内『クリスマス会』だよな?」
スコール「ああ」
クラウド「何で俺達四人しかいないんだ?」
ジタン「俺達だけじゃないぞ」
ティーダ「そーだそーだ!ヴァイスとネロもいるぞ!」
クラウド「敢えて無視してんだよ!その存在を口にするな!!」

ネロ「酷いじゃないですか、僕達を無視するなんて」
ヴァイス「それでもヒーローサイドか」

クラウド「ダークサイドが構ってもらえると思うなよ!つか何でお前らもいるんだよ!!」

ネロ「貴方たちが町内『クリスマス会』をすると聞いて遠路はるばる参加しに来てあげたんじゃないですか」

クラウド「誰も頼んでねーよ!!つか、この二人に頼らない為に悪の組織作ったんじゃねーか!マッチポンプはどうした!?」
ジタン「悪の親玉を筆頭にそれぞれ家族や友人で集まってクリスマスパーティーを開催する事に予定変更したらしいぞ」
ティーダ「アットホームな悪の組織だよな!」
クラウド「ただのポンコツ組織だろ!!」
スコール「この二人が参加するって言いだしたから他のみんなは予定変更して来なかったんだろうな」
クラウド「他のみんなはすぐに分かって何で俺達は直前まで知らなかったんだよ」
ジタン「だって連絡来たの一分前だし」
クラウド「何で一分前なんだよ!?」
ティーダ「キスティスが言うには俺達にメッセージを送ろうとしたけど宇宙からの電波を受信して存在が忘却の彼方に飛んでったらしいッスよ」
クラウド「訳分からん事並び立ててるが要は忘れてたって事でいいな」
ジタン「まぁまぁ許してやろうぜ。この二人が参加するって分かったのもつい三十分前だったらしいからさ」

ヴァイス「サプライズのつもりだったんだがな」

クラウド「喜べ、大成功だぞ。悪い意味でな」
ティーダ「なぁ、キスティスからエルオーネと連絡取れないってきてるぞ。メッセージが既読になんないって」
スコール「姉さんは今日はセフィロスオーナーとお茶を飲んでから途中参加すると言っていたが・・・電源でも切ってるのか?」
ティーダ「まぁセフィロスオーナーと一緒なら大丈夫なんじゃないッスか?勘が働くし何か起きてもエルオーネの事はなんとかしてくれそうだしさ」
ジタン「いや分からないぞ。狼になったセフィロスオーナーが良からぬホテルに連れ込んでリユニオンしてるのかもしれない。今からでも探しに―――」


ゴッ×4(ジタンたちに小さなメテオが直撃する)


ジタン「相変わらずの地獄耳・・・」
ティーダ「つか、何で俺達まで・・・」
クラウド「いつもの連帯責任だろ・・・」
スコール「もっとマシな逃げる口実は言えなかったのか・・・」

ネロ「ほらほら、折角ですから僕達だけでクリスマスパーティーをしようじゃありませんか」
ヴァイス「でなければこの町を火の海にして素敵な最期の聖夜に変えるぞ」

クラウド「お前らに最期の聖夜を贈りたいよ」
ティーダ「つーかさぁ、二人共いつもクリスマスの時はユフィに嫌がらせしてヴィンセントにフルボッコにされてるじゃないッスか。今年はやんねーのか?つってもやられても困るけどさ」

ネロ「色々聞き捨てならないですね。嫌がらせではなくアプローチと言って下さい。それからフルボッコにされてるのではなく敢えて引き下がってるんですよ」

クラウド「物は言い様だな」

ヴァイス「それに心配しなくてもユフィなら既に連れてきてある」

ユフィ「むーむー!」(←縛られて口を布で塞がれてる)

クラウド「ユフィ!!」


ガッシャーン!!(窓が盛大に破られる)


ヴィンセント「・・・ユフィはどこだ」

ティーダ「カオスキターーー!!」

アーヴァイン「僕達もいるよ〜」
リュック「やっほ〜」
セルフィ「ヴァイスとネロがユフィを連れてったんやけど来てへんかな?」

スコール「心配するな、ここにいるしたった今ヴィンセントが奪還した」
アーヴァイン「五人でクリスマスパーティーしようとしたら突然ユフィが誘拐されて驚いたよ〜」
セルフィ「ユフィの後ろに闇がブワァッて現れてね」
ユフィ「他人事みたいに言うなよ!マジでビビったんだから!!」

ヴァイス「スリル満点だっただろう?」

ユフィ「こんなスリルいらないっての!!」
リュック「じゃ、ユフィは取り戻せたしアタシたちはこれで―――」
クラウド「待てい」
スコール「俺達だけを残して逃げ出そうなんてそうは行かないぞ」
ジタン「諦めるんだな」
ティーダ「全員道連れッス!」
ユフィ「はぁ!?ふざけんなよ!アタシたちはすぐにでもここを離れたいんだよ!特にアタシは!」
スコール「ヴィンセントが隣にいれば安心だろう」
ユフィ「そそそそりゃそうかもしんないけどさ!」

ネロ「ほらほら、騒いでないでクリスマスパーティーを始めますよ」

クラウド「なんでお母さん口調でお前が仕切ってんだよ」
セルフィ「でもホンマに勘弁してくれへん?御馳走もケーキもそのまま置いてきたんやで」

ネロ「心配ご無用です。僕の闇でほらこの通り」


パッ(闇の中からケーキと御馳走が現れる)


クラウド「四次元ポケット!?」
ティーダ「イェーイチキン!」
ジタン「熱々のグラタン!!」
ユフィ「アタシたちのだよ!!」
ヴィンセント「そう言うな。皆で分けるぞ」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ