クリスタル横丁

□軒下物語
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再びシャッターの降りた書店の軒下


クラウド「くそっ・・・無理矢理入ってきやがって・・・」

ネロ「まぁまぁ、困った時はお互い様じゃないですか」

クラウド「悪の組織とお互い様になってたまるかっ」

ネロ「それより兄さん、大丈夫ですか?そっちは濡れるんじゃないですか?」
ヴァイス「このくらいどうって事はない。気にするな」
ネロ「貴方たち、濡れた兄さんを見てはいけませんよ!いくら兄さんの筋肉が美しく整っているからって見ては駄目ですよ!」

クラウド「誰も見ねーよ!!」
ティーダ「それに肉体美なら俺達も負けてないッスよ!」
ジタン「見て驚くなよ!!」
クラウド「見せんで宜しい!通報されたいのか!!」
エース「ぼ、僕はスマートな筋肉部門でエントリーしていいか?」
クラウド「しなくていいんだよ!!」

ネロ「ならば市長に提案して『町内筋肉自慢大会』を開いていただいてそこで決着を付けさせてもらいましょう」

クラウド「付けねーよ!!」
ティーダ「どのタイミングで市長にWPOに通報されると思う?」
スコール「目の前に現れた瞬間だな。賭けてもいい」

ネロ「そこ!チキチキ通報レースの話し合いをするんじゃありません!!」

エース「というよりも今すぐ通報して応援を呼んだ方が良くないか?」

ネロ「あ、貴方・・・可愛い顔して恐ろしい事を考えますね」

エース「今すぐ応援を呼ぶ」

ネロ「やめて下さいすいません謝りますから!!」

ジタン「エースは可愛い顔を気にしてんだからあんま言うなよ」

ヴァイス「だが今どきはそういうのがよく好まれるから得なんじゃないのか?」

エース「男のプライドとしてどうかっていう話だ。アンタも帝王なのに可愛い顔なんて言われたらどうだ?」

ヴァイス「普通に嫌だな。そしてカッコがつかん」

エース「だろう?それと同じだ」

ヴァイス「まぁ結局は俺たちにとっては他人事だからそれをネタにこれからもからかってやるがな」

エース「今すぐセフィロスオーナーを呼んで・・・!!」
ジタン「待て待てエース!早まるな!!」
ティーダ「流石にそれはダメッス!俺達も巻き添え喰らうッス!!」

ネロ「兄さん、闇のメンテが終わったので今すぐ帰りましょう!この少年は本気でやらかそうとしています!」
ヴァイス「そうだな」


シュワッ(ネロとヴァイスがログアウトする)


エース「次に会ったら絶対にセフィロスオーナーを呼ぶ・・・」
クラウド「俺達がいない時にな。絶対にだ」
スコール「それにしても未だに止む気配がないな」
ティーダ「もういっそのこと濡れるの覚悟で帰らないッスか?そんで順番ずつシャワー浴びてさ」
ジタン「それでいこうぜ。もうここで待ってるの飽きたぜ」
スコール「なら、行くぞ」



10分後・・・



ピカーッ(太陽キラキラ)


クラウド「・・・晴れたな」
エース「・・・・・・あのまま10分待っていたら今頃は―――」
スコール「言うな。二人が珍しく凹んでるから追い打ちをかけてやるな」

ティーダ「・・・お風呂、入れとくッス」
ジタン「誰か先入っていいからな・・・」

エース「物凄く凹んでるな・・・」
クラウド「まぁ、気持ちは分からんでもない」
スコール「先に行っててくれ。コンビニで美味いものを買って立ち直らせる」
クラウド「ああ、頼む。いつまでもこの調子だと面倒だからな」

ティーダ「俺ロイヤルプリン」
ジタン「俺ロイヤルシュークリーム」

エース「さりげなく高いデザートを注文してきたぞ」
クラウド「一番安いやつでいいからな」
スコール「分かっている」

二人「ダメだったか・・・」











END







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