クリスタル横丁
□初夢!!
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ティーダ「一ガガゼト」
ジタン「二チョコボ」
スコール「三エリクサー」
クラウド「初夢で見ると縁起が良いとされるものを今俺たちは見ている」
ジタン「それでもどことなくカオス臭がするがここって多分夢の中だよな?」
エース「もしかしたら明晰夢って奴じゃないか?ここが夢の中であると自覚しているっていう」
ティーダ「五人揃って明晰夢を見るとか物凄い偶然じゃないッスか?」
ジタン「こりゃ今年も一波乱ありそうだな!」
クラウド「もう今この時点で一波乱に巻き込まれてるだろ」
スコール(今年の俺たちに平和は訪れないだろうな)
夢モーグリ「クッポポー!お客さんたち、ここが夢と自覚してるクポね?なら良い事を教えてあげるクポ」
エース「良い事?」
夢モーグリ「お客さんたちに好きな人や大切な人たちはいるクポか?もしもいるんだったら見つけに行くと良いクポ!
見つけられたら今年一年はその人と一緒にいられる時間が沢山出来るクポ!」
五人「何ッ!?」
夢モーグリ「更にスキンシップやキスをすると距離が縮まったり甘々な雰囲気によくなるクポ!」
五人「よしきたーーーーー!!!」
ドドドドドドドドドッ!!
夢モーグリ「自分たちの欲望に正直な人たちクポ」
森の中
クラウド「いいかお前ら、自分の相手じゃなくても見つけたら教えるんだぞ」
四人「アイアイサー!」
エース「・・・ん?」
ジタン「いたか!?」
エース「いや、あれは・・・」
アーヴァイン「セフィ〜!」
セルフィ「あ、アービンたちだ!」
リュック「三人もここが夢の中って知ってる感じ?」
ビビ「うん。僕、明晰夢って初めてだよ!」
リュック「だね!アタシもだよ!」
ユフィ「ねぇねぇ、それよかマテリアとかお宝とか探しに行こうよ!もしかしたらご利益あるかもしんないしさ!」
ヴィンセント「お前は夢の中でも物欲が尽きないな」
ユフィ「探求心があるって言えよ・・・・・・ま、アンタに会えただけでかなりの収穫があったけどさ」
ヴィンセント「ん?今なんと?」
ユフィ「べ、別に!?独り言だし!」
リュック「(ひそひそ・・・)」
ビビ「(うん・・・分かった!)」
リュック「はーい!ちゅーもくー!」
セルフィ「どないしたん?」
リュック「今年一年、ご縁がありますようにっていう願いを込めて手を繋いで歩きたいと思いまーす!」
ビビ「僕はリュックと手を繋ぐね」
アーヴァイン(リュック、ビビ、ナイス!)
アーヴァイン「じゃあ僕はセフィと手を繋ごうかな〜」
セルフィ「宜しくね、アービン」
ユフィ「ヴィンセントはアタシと手を繋ぐでいいよね?」
ヴィンセント「ああ、構わない」
ユフィ(よっしゃ!)
スコール「早くもご利益を得られそうなペアが出来たな」
ジタン「羨ましいなぁ」
ティーダ「でも手を繋ぐっていう案を貰えたッスよ!俺たちもユウナたちを見つけたら手を繋ごうぜ!」
エース「そうと決まったら夢から覚めない内に早く探しに行くとしよう」
クラウド「・・・」
ティーダ「お?クラウドどうしたンスか?」
クラウド「・・・」(←無言である一点を指差す)
ジタン「ん?」
エルオーネ「ジェネシスさんもアンジールさんも見当たりませんね」
セフィロスオーナー「現実の世界ではすぐそこでコタツで寝ているがな」
エルオーネ「オーナーもコタツで寝ているんですか?」
セフィロスオーナー「それがどうした」
エルオーネ「オーナーでもコタツで寝るんだなって思って」
セフィロスオーナー「そういうお前も腹を出してコタツで寝ているんだろう」
エルオーネ「お腹は出してないですよーだ。まぁコタツで寝てるのは当たってますけど」
エース「今年もブレないな」
ティーダ「でもあの二人がブレないならこの先の展開もブレなさそうッスね」
ジタン「ラグナが来るパティーンな!」
スコール「ここが夢の世界だと認識出来るとは思えないがな」
エース「まさかそんな事は―――」
ババババババババ(ヘリコプターがエルオーネたちの上空を飛ぶ)
エルオーネ「ヘリコプター?」
ラグナ『エルー!』
エルオーネ「おじさん!」
ラグナ『誰か探してるなら手伝ってやるぞー!」
キロス『ラグナ君、キミの大切なエルオーネがセフィロスオーナーと一緒にいるがいいのか?』
ラグナ『へ?何で?』
ウォード『・・・』
キロス『ああ、そうだな。夢だと自覚していないようだ』
エルオーネ「おじさーん!ジェネシスさんとアンジールさん見かけなかったー?オーナーが探してるのー!」
ラグナ『俺は見てないな〜。ロープ垂らすからヘリで上空から探したらどうだー?』
ビュンッ(一本のロープがヘリコプターから垂らされる)
エルオーネ「お、おじさん!もうちょっとロープ降ろして・・・って!まだ発進しちゃ―――」
ぐいっ(セフィロスオーナーがエルオーネを片手で抱き寄せる)
パシッ(もう片方の手でロープに掴まる)
バババババババッ(ヘリコプター発進!)
セフィロスオーナー「つかまっていろ」
エルオーネ「は、はい・・・!」
クラウド「・・・」
スコール「・・・」
ジタン「・・・」
ティーダ「・・・」
エース「・・・・・・あったな、夢に気付いてないの」
ジタン「しかも自分で後押しするような形で」
スコール「絶対にこの事は話すなよ。後で面倒だからな」
ティーダ「口が滑ったらサーセンw」
クラウド「滑るな!それより早くティファたちを―――」
・・・・・・ヒュンッ!(小さいメテオが光速で落ちてくる)
ゴッ×5(直撃)
五人「ごふっ!!」
バタッ×5
クラウド「何で当たるんだよ・・・」
スコール「俺たちには気付いてなかった筈だが・・・」
ジタン「ごめん、俺さっき目が合った・・・」
ティーダ「俺も・・・」
クラウド「この野郎・・・」
エース「僕はあの二人の相性を試しに占おうとした・・・」
クラウド「決定打それだろ!!」
ジタン「この分だと俺たち、今年もセフィロスオーナーにしばかれそうだな」
ティーダ「お約束だから逃れられない運命ッスよ」
クラウド「そんな悲しい運命嫌すぎるわ」
スコール「それよりも姉さんたちみたいに高い所から探すのも一つの手なんじゃないか?広く見回す事も大切だ」
エース「スコールの言う通りだ。どこか高い所に登って眺めてみないか?
例えばさっきのガガゼト山に戻ってみるのもいいと思うんだが」
???「そんな時はこれを使うといいぞ!」
ティーダ「え?なンス、か・・・」
サイファー「やぁキミたち!困っているなら僕の気球を貸してあげるよ!」
ジタン「さささささささささサイファーがぶっ壊れたーーー!!!!!」
エース「と、鳥肌が止まらない・・・!!」
ティーダ「くくくくくクラウドどういう事ッスか!?これどういう事ッスか!?」
クラウド「俺が知る訳ないだろ!!」
スコール「夢を見た時に自分がよく分からない設定の人間になっている事があるだろ、恐らくそれと同じだ」
ジタン「ちなみにこのサイファーの感想は?」
スコール「ハッキリ言って気色悪い」
ジタン「流石のスコールでも無理か」
クラウド「こんなサイファー、雷神と風神でも無理だろ」
エース「絶対に頭を心配される案件だな」
サイファー「おいおいどうしたんだいキミたち?俺様は忙しいからどうするか早く決めてもらわないと困るなぁ!」
クラウド「言葉の端々で素のサイファーが滲み出てるな」
スコール「訳の分からない設定でも元の人間設定は残っているものなんだな」
ティーダ「それより早く乗ろうぜ!もたもたしてたら夢から覚めちゃうッスよ!」
クラウド「それもそうだな。よし、乗るぞ」
サイファー「気を付けて行くんだぞー!」
スコール(最後まで爽やかだったな・・・)