クリスタル横丁

□第一次オフトゥン大戦
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エース「だが、この事態を収めるにしてもどうすればいいんだ?そもそもどうしてこんな布団が現れたんだ?」
スコール「情報部は何も言わなかったからアイツらが関係してる訳ではなさそうだ。
     そうなるとディープグラウンドの連中かその他の誰かの仕業か・・・」


ドーンッ!(大きなベッドが突撃してくる)


五人「ごはっ!!」

クラウド「今度は何だよ!!」
ティーダ「いてて・・・ベッドに轢かれたッス」
ジタン「誰か救急車を・・・」

セフィロスオーナー「ならば永遠の眠りに就くがいい」

エース「うっ・・・セフィロスオーナー・・・」
ティーダ「ていうかそのベッド!ウルトラスーパートレビアンロイヤルベッドじゃないッスか!!」

エルオーネ「みんな大丈夫?」

スコール「姉さん・・・どうしてセフィロスオーナーのベッドに入っているんだ?」

エルオーネ「徹夜明けのオーナーの腕をほんの少しだけ私の布団の中に入れたらこうなっちゃって」

エース「布団に少し入れただけでこんな・・・!?」
ティーダ「ち、ちなみにエルオーネは元々このベッドで寝てたンスか?」

エルオーネ「うーうん、普通のふかふかの布団だよ。でもオーナーを布団に入れたらこうなったの」

スコール「入った人間の価値に合わせて変化するのか?」
ジタン「俺たちが入ったら何になるんだろうな?」

セフィロスオーナー「段ボール」

ティーダ「あ、何だろう・・・悔しいけどそんな気がするッス・・・」
ジタン「容易に想像出来ちまったぜ・・・」
エース「だが、そのお陰で布団への誘惑度が下がったぞ」
クラウド「嫌な下がり方だな」

セフィロスオーナー「貴様らの気持ちなどどうでもいい。早くこの騒ぎを収めろ」

ティーダ「でもセフィロスオーナーなら簡単にそのベッドから抜け出せるんじゃないッスか?」
ジタン「な〜に言ってんだよティーダ。エルオーネが一緒に寝てるから出たくな―――」


サクッ

バタッ


エース「ジターーーン!!」
クラウド「分かってた事だろ」
スコール「しかしセフィロスオーナーの言う通り何とかしないとマズイな。布団に町が乗っ取られてしまうぞ」
ジタン「バイオフトゥーン」
クラウド「何も上手くねーし意味も分からん。何もハザーってねーから」
ティーダ「お、おい!空を見ろ!」
スコール「何だ?」


ふわ〜っ(五組の布団が空から舞い降りて五人を囲む)


クラウド「ティファ!?」
スコール「リノア!」
ジタン「ガーネット!!」
ティーダ「ユウナ!」
エース「デュース!!」

クラウド「そんな、ティファまでもが布団に・・・!」
ティファ「布団じゃないわ、オフトゥンよ」
クラウド「オフトゥン・・・!?」
ティファ「クラウドもどう?とっても気持ち良いわよ」
クラウド「だ、だがティファ!その布団・・・じゃなくてオフトゥン、危なくないのか?」
ティファ「全然・・・むしろ温かくて気持ち良くてフカフカのフワフワで・・・ふぅ〜・・・」

クラウド(オフトゥンの中で蕩けるティファ可愛い・・・!!)


スコール「リノア、今すぐそこから出るんだ!」
リノア「あともうちょっと・・・もう少しだけ・・・」
スコール「全く・・・本当に寝起きが悪いな。いつもそうやって粘る」
リノア「だって眠いんだもん。オフトゥンの中は気持ち良いし・・・いつもみたいにスコールも一緒に入ろ?」
スコール「い、いつもみたいにって言うな!」
リノア「あはは、照れてるスコール可愛い〜・・・むにゃむにゃ・・・」

スコール(微睡むリノアが天使可愛い・・・)


ジタン「ガーネット、そこから出て来て俺とどこかに出掛けようぜ!な?」
ガーネット「お出掛け・・・ジタンとお出掛け・・・」
ジタン「そうだ、ガーネットの行きたい所ならどこへでも連れて行くぞ!」
ガーネット「行きたい、所・・・あぁダメ!出ようとしてもオフトゥンに引き戻されてしまうわ!」
ジタン「何!?どんな風にだ!?」
ガーネット「暑すぎず寒すぎない絶妙な温度に保たれて布団全体を最高にフワフワな状態にしてくるの!
      枕なんかも私の頭の形に合わせて柔らかくてなって最高の寝心地になって・・・もう・・・ダメ・・・」
ジタン「ガーネットー!!!」

ジタン(でも寝落ちするガーネットも可愛い)


ティーダ「ほらユウナ、いつまでも寝てないで起きようぜ」
ユウナ「うぅん・・・もうちょっと・・・」
ティーダ「あ〜ほらほら、抱き枕抱いたままオフトゥンに潜っちゃ駄目ッスよ〜」
ユウナ「だって気持ち良いんだもん」
ティーダ「だっても明後日もないッスよ。これは没収〜!」
ユウナ「あぁ!ムンバの抱き枕!もう、ティーダの意地悪!」
ティーダ「ユウナが出てこないからッスよ」
ユウナ「むぅ、後一時間は出ないッス!」
ティーダ「あ、ユウナ!」
ユウナ「フフフ!」

ティーダ(ちょっと意地張って潜るユウナ可愛い・・・!)


エース「デュース、いい加減そこから出て来るんだ」
デュース「はぅ・・・もう少しだけ眠らせて下さい・・・」
エース「ダーメーだ。早く起きないとマザーに言いつけるぞ」
デュース「ま、マザーにだけは言わないで下さい!」
エース「だったら今すぐ出て来るんだ」
デュース「でも、後少しだけ・・・」
エース「あ、デュース!潜ったりしたらダメだろ!」
デュース「でもオフトゥンがぬくぬくで気持ち良くて・・・抜けられません」
エース「全く、デュースは仕方ないな」

エース(珍しく粘るデュース可愛い)


ティファ「みんなで一緒に寝よう?」
リノア「みんなで寝れば怖くな〜い」
ガーネット「さぁ、オフトゥンに包まれましょう」
ユウナ「大丈夫、怖くないよ」
デュース「何も痛い事なんてありませんから」


ふわ〜(新たに五組の布団が舞い降りてくる)


ティーダ「あぁ、俺たち用の布団が舞い降りてきたッス!」
ジタン「しかも俺たちを囲んで来たぞ!!?」
スコール「くっ、逃げ場が・・・!」
エース「お、オフトゥンが・・・オフトゥンが迫ってくる!」
クラウド「おぉうぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」


バフンバフンボフンッ!

ボフッバフッ・・・バッフン!

・・・・・・

・・・・・・


クラウド「アイ・ラブ・・・オフトゥン・・・」
スコール「フォーエバーオフトゥン」
ジタン「世界よ、オフトゥンであれ・・・」
ティーダ「オフトゥンによって世界に平和がもたらされる・・・」
エース「もう離したりはしないぞ、オフトゥン」



こうして、世界はオフトゥンに包まれてしまうのであった。











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