クリスタル横丁

□第一次オフトゥン大戦
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ある朝――天空の一軒家――


Prrrrrrrrr

ピッ


クラウド「・・・何だよリーブ、今日は日曜日だろ」

ケット・シー「そんな事言うてる場合じゃありませんわクラウドさん!早く外に出て―――」


ブツッ


クラウド「何だ?いきなりかけて来たと思ったら切りやがって」


シャー(カーテンを開ける)

・・・・・・

・・・・・・


クラウド「お前ら起きろ!!今すぐ起きろ!!!」
スコール「・・・おやすみ」
クラウド「寝るな!!」
ジタン「後十時間・・・」
クラウド「寝過ぎるな!!」
ティーダ「この三途の川を渡ってから・・・」
クラウド「渡るな!!」
エース「今ちょっと他の作品のキャラを演じてて・・・」
クラウド「色んな意味でやめろ!!ていうかお前ら!
     ガタガタ言ってねーで早く起きろ!マジで外が大変な事になってんぞ!!」
ジタン「へいへい分かりました」
ティーダ「起きますよ〜だ」
エース「これで何もなかったら罰ゲームだな」
スコール「一週間名前の表記を『デス・クラウド』の刑だ」
クラウド「地味な中二ネームやめろっ」


・・・・・・

・・・・・・


スコール「これはきっと夢だ、そうだ」
ジタン「夢の中で夢から覚めるってよくある話だもんな、うん」
ティーダ「そんじゃ、もう一回寝るッス」
エース「お休み」
クラウド「寝るな!現実逃避すんな!!今すぐ外に出るんだよ!!」

四人「ちぇー」











そして外


ジタン「なんじゃこりゃ・・・」
ティーダ「町の住人全員が空飛ぶ布団に入って寝てるッス」
クラウド「近くで見るとより一層カオスだな」

キング・オブ・キング「フハハハハハハ!現れたな、クリスタルヒーローズよ!!」

エース「その声は!?」
スコール「マッチポンプ!!」

キング・オブ・キング「この異常事態をお前たちに収められるかな!?」(←空飛ぶ布団にすっぽり入ってる)

クラウド「ガッツリ布団に入ってるじゃねーか!異常事態起こす方じゃなくて巻き込まれた方だろ絶対!!」

キング「貴様らがこの事件を解決出来るか高みの見物をさせてもらおう!」

クラウド「ただただ寝たいだけだろお前は!!」
エース「キング!他のみんなは無事なのか!?」

キング「ユフィたちの所に泊まりに行ったケイトは分からん。だが他のみんなは軒並みやられた。
    俺たちと同じように布団に吸い込まれてこの町を漂っている」

スコール「その布団は魔物なのか?」

キング「それは分からん。特に何か害があるという訳でもない。敢えて言うなら温かくて気持ち良くて眠いという事だ!」

クラウド「何を堂々と言いのけてんだ」
エース「マザーは大丈夫なのか?」

キング「マザーは見かけていないから恐らく無事の筈だ。これから俺はログアウトするから後は頼むzzzzz」

クラウド「・・・寝たな」
ジタン「なんかキング見てたら俺も眠くなってきた・・・」
ティーダ「布団が・・・布団が恋しいッス・・・」


ふよふよ〜(二組の布団が浮遊して近付いてくる)


エース「な、何だ!?」
スコール「布団が飛んできたぞ!」

キスティス「気を付けて!その布団に飲み込まれたら脱出は困難になるわよ!」(←布団に入ってる)
エーコ「エーコたちも何度か試してみたけど結局ダメだったわ!」(←布団にすっぽり入ってる)
シェルク「この布団、中々手強いですよ」(←布団にがっぽり入ってる)
クイーン「少しでも布団に入りたいという意思を見せたら瞬く間に飲み込まれてしまいます。
     どうか気を付けて!」(←布団にガッツリ入ってる)

クラウド「実演ありがとう」

シェルク「いえいえそんな、褒められても何も出ませんよ」

クラウド「褒めてねーんだよ!!」
スコール「とにかく布団で寝たいという意思を見せないようにしなければならないようだな」

ジタン「俺こっちの布団・・・」
ティーダ「んじゃ俺はこっちの布団で・・・」
エース「ダメだジタン、ティーダ!この布団に入っちゃ駄目だ!」


パァアンッパァアンッ!!(ハリセンで思いっきり叩かれる)


クラウド「真面目にやれ」

二人「イエス・サー」


「「「別に真面目じゃなくてもいいじゃ〜ん」」」


スコール「この声は?」
エース「あ、あれは・・・!」

ユフィ「よっ!」
セルフィ「今日は冷えるね〜」
リュック「こんな日はやっぱりコタツだよね〜」

エース「ユフィ!セルフィ!リュック!」
ジタン「コタツに入ってるぞ!」
ティーダ「入りてぇ・・・!」
クラウド「入るな!!」
スコール「人を飲み込むのは布団だけじゃなかったのか?」

ユフィ「なんか気付いたらコタツが浮いててさ〜」
セルフィ「でもあったかいし、いっか〜ってなって〜」

クラウド「なるな!!」
エース「そういえばケイトはどうしたんだ?」

リュック「ケイトならコタツから抜け出して最前線でDVDの映画見てたよ。なんか好きな俳優がいるとか言って」
セルフィ「それで多分コタツに飲み込まれなかったんやないかな〜」
ユフィ「アタシたちは寝落ちしたもんね、コタツに入ったままさ」

エース「じゃあケイトは―――」

ケイト「みんなー!!」

エース「ケイト!」
ケイト「ごめん、支度してたら遅くなった!一体何が起きてんのよ!?」
ジタン「よく分かんねーけど布団が俺たちを飲み込もうとしているんだ」
ケイト「布団が!?」
ティーダ「そして飲み込まれた奴らは布団でぐっすり眠っちゃうんだ!」
ケイト「そ、そんな・・・!じゃあ、ユフィたちも―――」
スコール「ご覧の通りだ」

三人「やっほ〜」

ケイト「こ、コタツに飲み込まれてる・・・!」

ユフィ「ケイトも入りなよ〜。と〜〜〜ってもあったかいよ〜」
セルフィ「温度も丁度良いしミカンもあるよ〜」
リュック「新しいDVDも借りて来たし一緒に見ようよ〜」

ケイト「ひっ!く、来るな〜!!」


バフンバフンバフン!(ケイトがコタツに飲み込まれる)


ケイト「きゃぁああああああああ!!!」

エース「ケイト!ケイト!!」
ジタン「ダメだエース!近付くな!!」
ティーダ「エースも飲み込まれちゃうぞ!!」
エース「ケイトーーー!!!!」


・・・・・・

・・・・・・


ポフッ(空いていた方の席からケイトが顔を出す)


ケイト「はふぅ・・・あったか〜〜〜い」

エース「くっ・・・ケイト・・・!」
スコール「完全にコタツに飲み込まれてしまったな」
クラウド「いまいち危機感がないのは何故なんだろうな」
エース「今ならまだ間に合うかもしれない。ケイト、今すぐ出てくるんだ!」

ケイト「やだ〜あっかいも〜ん」

スコール「どうやら一度飲み込まれると出られなくなってしまうようだな」
ティーダ「布団もコタツもあったけぇ・・・一度入ったら出られなくなるのは自然の摂理ッス・・・!」
クラウド「シリアス調で言わなくていいぞ」
スコール「とにかく布団やコタツなど睡眠を促すものに近付くのは危険だ。
     たとえ誘惑されそうになっても気をしっかり持ってそれらを跳ね除けるだ」
ジタン「よし分かった!」
ティーダ「十五分寝てから頑張るッス!」


もぞもぞ(布団に入って行こうとする)


クラウド「言ってる傍から布団に入ろうとするな!!」


ドカッ(クラウドの飛び蹴りが炸裂する)


ティーダ「ちぇー、ちょっとした冗談なのになー」
ジタン「ホント、クラウドはそーいうの分からない奴だよなー」
クラウド「もういっぺん飛び蹴りされてーのか?あぁ?」
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