クリスタル横丁

□町内『提灯祭り』
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商店街中心


ジタン「提灯祭りの醍醐味は商店街の賑わいっぷりだよな」
ティーダ「そうそう!自分たちの店の名前を刻んだ提灯が飾ってあったりその日限定のメニューが出てたりな!」
クラウド「毎年毎年奇抜な提灯飾る店あるよな」
スコール「名物になっているよな。まぁ、それが目的なんだろうが」
ティーダ「それにしても商店街の中心に飾られる巨大提灯が年々派手になっていくッスね〜」
ジタン「ああ、小林幸〇を見ているようだぜ」
クラウド「前はもっと素朴で慎ましやかだったんだけどな・・・」
スコール「いつからか派手になっていったな・・・」

アニキ「コトシモ、オモシロイモノ、ツクッタ!」

ティーダ「お、アニキがまたなんか作ったみたいッスよ!」
ジタン「毎年何かしら作ってああやって実演してるよな」
クラウド「そして毎年説明のジェスチャーがオーバーなものになっていくんだよな」
ティーダ「今年は何作ったのか見てみようぜ!」
スコール「・・・ん?あの後ろ姿は・・・」

アニキ「イツツノ、ボタンノナカニ、セイカイノボタンガ、フタツアル!
    セイカイヲエラベタラ、デンキュウガヒカル!フタリノアイショウハ、バツグンマチガイナシ!」

エルオーネ「わぁ、面白そう!やりましょう、オーナー!」
セフィロスオーナー「相性が最悪である事を証明するとしよう」
エルオーネ「逆ですよ逆!さ、押しましょう」


ポチッ×2

ピカッ(ライトピカーッ!)


エルオーネ「あっ!」


ポチッ(セフィロスオーナーがすぐに他のボタンを押す)

プツッ(ライトが消える)


エルオーネ「ああっ!!」
セフィロスオーナー「全ては無に消える」
エルオーネ「自分で消したんじゃないですか!私たち、相性抜群だったのに・・・」
セフィロスオーナー「くだらん。私は天丼屋に行く」
エルオーネ「あ、今日と明日限定の『提灯丼』が絶品らしいですよ!一緒に行きましょう!」

スコール「・・・」
ティーダ「・・・そーいえばなんか二人で参加するみたいなの聞いたッスね、シンクから」
クラウド「割と予想出来てた事だけどな」
ジタン「元気出せよスコール、俺と一緒にこれやって相性の良さを証明しようぜ!」
スコール「別にいい」
クラウド「即答してやんなよ」

アニキ「ヨニンノ、アイショウヲ、ウラナウコトモ、デキルゾ!」

ティーダ「どうやるンスか?」

アニキ「セイカイノ、ボタンガヨッツ、フセイカイノ、ボタンガヒトツ。
    ゼンイン、セイカイノボタンヲ、オセタラ、アイショウバツグン!」

ティーダ「あらら?簡単ッスね〜」
ジタン「余裕で全員で正解のボタンを押しちゃうぜ?」
スコール「造作もないな」
クラウド「早く押すぞ」


ポチッ

・・・・・・

・・・・・・


スコール「ん?」
ティーダ「光らないッスね・・・」
クラウド「これは・・・」
ジタン「た、タイミングだよタイミング!せーので押そうぜ!せーのっ!」


ポチッ

・・・・・・

・・・・・・


ティーダ「嘘だ嘘、絶対嘘だ」
ジタン「三度目の正直だ!」


ポチッ

・・・・・・

・・・・・・


二人「orz」

スコール「俺たちの絆はこんなものだったのか・・・」

エース「スコールたちじゃないか。落ち込んでどうしたんだ?」

クラウド「実はな」


かくかくしかじかまるいむーぶ


エース「そうか、そんな事が・・・」
ジタン「こうなりゃエースも参戦して五人一斉に押すぞ!」
ティーダ「そうすりゃ誰か一人が不正解のボタンを押しても残り四人が正解を押してるから絆が証明されるッス!」
クラウド「それでいいのかお前ら!?」
ジタン「よっしゃ押すぞ!」
エース「五人同時に押そう!」
ティーダ「せーのっ!!」


ポチッ×5

・・・・・・

・・・・・・


スコール「・・・光らないな」

アニキ「フグアイデ、ヒカッテナイミタイダ」

三人「orz」

スコール「俺たちの絆には不具合があるって事なのか・・・」
クラウド「意味わかんねーよ」
ジタン「ちっくしょー!こうなりゃヤケ食いだー!!」
ティーダ「五人で牛丼屋に直行ッス!!」
エース「すまない、僕はこれから兄妹たちみんなでスタンプラリーをする予定なんだ」
ティーダ「じゃあエースは後日改めて一緒に牛丼食いに行くッス!」
クラウド「優しいな」
スコール「だが静かにしろ」
ジタン「うるせぇえええ!!クラウドもスコールも行くぞぉおおおおおおおお!!!」
クラウド「そういえばそこのお好み焼き屋のクーポン持ってたな。今日までが期限のやつ」
ジタン「そっちの行くぞぉおおおおおおお!!」


ヒュンッ!(軌道を変える)


クラウド「軌道変えるの早っ!!」











そしてお好み焼き屋


ジタン「やっぱお好み焼きと言えば餅チーズだよな〜」
ティーダ「美味くてやめられないッスよね〜」
ネロ「僕もここに来たら必ずこれを頼んでいますよ」
クラウド「・・・何でここにいるんだよ」
ヴァイス「いたら悪いか?」
クラウド「悪いに決まってんだろ!!しかもわざわざ俺たちの席に移動してきてんじゃねーよ!!」
ネロ「みんなで食べると美味しいじゃないですか」
クラウド「お前らと食べても美味しくねーんだよ!!!」
スコール「化捜研の女を見るんじゃなかったのか」
ネロ「野球中継やってて放送延期になったんですよ」
ティーダ「ディープグラウンドでもそういう事あるンスね〜」
クラウド「つーかディープグランドでも野球やってんのかよ」
ヴァイス「地下は広大だからな、野球場くらいある」
クラウド「闘技場の間違いだろ」
ネロ「まぁまぁ、寂しい男同士仲良くお好み焼きを食べようじゃありませんか」
クラウド「誰が寂しい男じゃ!お前らと一緒にすんな!」
ジタン「そーだそーだ!」
ティーダ「俺たちには自慢の彼女がいるンスよ!!」
ネロ「その彼女さんとやらは今日はどうしたんですか?」
ジタン「今日は店が忙しいんだよバカ野郎!」
ティーダ「だから今日は男四人で寂しく祭りに参加してるンスよ!」
ネロ「なんだ、やっぱり寂しく集まってただけじゃないですか」
クラウド「赤裸々に語ってんじゃねーよ!寂しいのバレちゃっただろ!!」



そして・・・



ティーダ「はぁ〜美味しかった〜」
ジタン「後はデザートを待つだけだな〜」
ネロ「そういえば一つ質問があるのですが」
ティーダ「んぉ?何だ?」
ネロ「この提灯祭りって何が起源で始まったんですか?伝統行事なのか、それとも町興しの為なのか」
ティーダ「あーいや、神社の神主が趣味で提灯を大量に作りまくってどーすっかってなってこの祭りを始めたンスよ」
ネロ「えぇ・・・」
ジタン「この町って割とそーいうの多いぞ。
    もうすぐ始まる町内『風祭り』ってのも庭の落ち葉を箒で掃除するのが面倒だから魔法使って楽しようぜってのが元だし」
スコール「月一である商店街の特売日も商店街限定の商品券を流行らそうとして企画したものだからな」
ティーダ「ま、結果は流行らないわ処理が面倒だわで商品券は廃れて特売日だけが残ったんだけどな。
     ちなみに年に一度のビックイベント・横丁祭なんかも実は―――」
ネロ「もういいです!それ以上は色々聞きたくないです!」
ヴァイス「この商店街は闇が深いな・・・」
スコール「それをお前たちが言うか」
クラウド「・・・お前ら、絶対エースたちにはそれ話すなよ。ガッカリするから」
ティーダ「ちゃんと分かってるッスよ。ああみえて繊細なとこあるし」
ジタン「ネロとヴァイスも黙ってろよ」
ネロ「話す気にもならないので安心して下さい」
ヴァイス「時には知らなくて良い事もあるからな」

スコール(こういう所は妙に聞き分けがいいよな、コイツら)











END




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