クリスタル横丁

□アトリエMOG
1ページ/3ページ

とある建物の前


シンク「『アトリエMOG』?」
エルオーネ「そう。神父のお爺ちゃんのお願いで私今ここでもお手伝いしてるの」
シンク「お手伝いってどんな?」
エルオーネ「色んな雑用とか持ち運びとか色々。結構大変だけど楽しいんだ」
シンク「へ〜」
エルオーネ「そして驚く事なかれ!社員は私以外全員モーグリなんだよ」
シンク「え〜!?そうなの〜!!?」
エルオーネ「お仕事とか色々落ち着いてきたから今日、漸くシンクをここに招待する事が出来たんだ」
シンク「ありがとうエルオーネ〜!」


ギュッ(エルオーネに抱き着く)


セフィロスオーナー「どうでもいいから早く中に入れろ」
エルオーネ「オーナー!どうしてここに?」
セフィロスオーナー「お前かバイトする会社を見に来た」
エルオーネ「え?私が誘っても『興味ないな』なんて言って断わったのに?」
セフィロスオーナー「気が変わった」
エルオーネ「またいつもの気紛れじゃなくてですか?まぁいっか。シンクはいい?」
シンク「うん、いいよ〜」
エルオーネ「それじゃぁ突撃〜!」


ガチャ


エルオーネ「こんにちは〜」

モグ「クポッ!エルちゃんいらっしゃいクポ!」
エルオーネ「こんにちは、モグ。今日はお友達を連れて来たよ」
シンク「こんにちは〜」
セフィロスオーナー「・・・」
モグ「しれっとカジノのオーナーをお友達として連れてくるエルちゃん流石クポ」

モグ子「エルちゃんのお友達いらっしゃいクポ〜!」
モグ美「ゆっくりして行くクポー」
モグ男「可愛いお客さんと怖いお客さんクポ」
モグヤス「エルちゃんの友人関係カオスクポッ」

シンク「わぁ〜〜〜!!モグりんでいっぱいだ〜〜〜!!」

モグ「ここは純度100%のモーグリ族で構成されたモーグリたちによるモーグリたちの為の人間界進出を目論む会社クポ!」

セフィロスオーナー「そこにコイツという不純物が混じって純度が下がった訳だが」
エルオーネ「不純物とは失礼な」
シンク「ていうか『人間界進出を目論む』っていう言い方が悪い会社っぽく聞こえる〜」
セフィロスオーナー「それで?コイツはただのボランティアか?」

モグ「特別社員として雇わせてもらっているクポ。ボランティアとしていさせるにはよく働いてもらっているからクポ」

セフィロスオーナー「これがそんなに働いているとも思えないがな」

モグ「そんな事ないクポ。物の持ち運びや人間の好みとか色々アドバイスくれるクポ。
   それにモグたちが落ち込んだ時に励ましたりポンポンを優しく撫でてくれてとても癒しになってくれているクポ」

セフィロスオーナー「モーグリの下で働いてモーグリ如きに持ち上げられる女か」
エルオーネ「せめてdisるのは私だけにして下さいよ」
セフィロスオーナー「それよりコイツとの契約書を見せてみろ」

モグ「そう言われてもエルちゃんは―――」

エルオーネ「コピーで良ければありますよ」

モグ「エルちゃんあまりにもノリが軽いクポ!!」

エルオーネ「秘密にする程のものなんて載ってないでしょ?」

モグ「そ、それはそうだけど・・・」

セフィロスオーナー「・・・」
シンク「わ〜、意外としっかり書いてある〜」
セフィロスオーナー「しっかり読んだのか?」
エルオーネ「勿論です」
セフィロスオーナー「フン、まぁいいだろう。特に時間に融通が効くのがな」

モグ「どういう意味クポ?」

セフィロスオーナー「コイツは私の奴隷だ。私の好きな時に呼べなかったら今すぐこの契約書を燃やしていた所だ」

モグ「クポッ!?奴隷ってどういう事クポ!!?」

エルオーネ「これには色々あってね・・・」
シンク「え?え?エルオーネ、何があったの?」
エルオーネ「この間のオーナーとラグナおじさんの中身が入れ替わった事件があったでしょ?
      あの時のカジノをめちゃくちゃにした分の弁償代を背負ってるの・・・」
シンク「え〜!?あの設定まだ生きてたの〜!?」

モグ「驚く所そこクポ!?」

セフィロスオーナー「ちなみにコイツはお前の分も背負っている」
シンク「えぇっ!?私の分は私が背負うからエルオーネのは軽くしてあげて〜!」
セフィロスオーナー「黙れ。決定権は私にある」
シンク「でも―――」
エルオーネ「いいのよ、シンク。別に酷い事されてる訳じゃないから」
シンク「うぅん・・・私に出来る事があったらいつでも言ってくれていいからね?」
エルオーネ「ありがとう、シンク」

モーグル監督「女の子の美しい友情の最中に申し訳ねーけどエルちゃん、ちょっといいかクポ?」

エルオーネ「あ、モーグル監督」

モーグル監督「エルちゃん、あの話は考えてくれたクポ?」

エルオーネ「・・・監督、私やっぱり・・・」

モーグル監督「何を恥ずかしがる必要があるクポ?ちょっと見せるだけクポ。チラッとだけクポ」

エルオーネ「でも・・・」

モーグル監督「エルちゃんが出る事によって喜ぶ人が沢山いるクポ。その人たちの為にも―――」


ガシッ(頭のポンポンをセフィロスオーナーに掴まれる)

ぐぐぐ・・・(徐々に徐々に強く握られる)


モーグル監督「グボ〜ッ!!!」

セフィロスオーナー「どうやらこの会社は性的業務を強制しているようだな」

モーグル監督「誤解クポ誤解クポ!そーいうんじゃないクポ!!」

エルオーネ「そうですよオーナー!私が出演を迫られているのは―――」



『もぐもぐショッピング!』

モグモ「今日もこの時間がやってきましたクポ!今日ご紹介するのはこちらクポ!
    女の子の髪を優しくヘアアレンジする事が出来るヘアアイロンクポ!
    モーグリデザインで女の子のお部屋ももっと可愛らしくなるクポ!
    今ならお値段はなんとたったの19999ギルクポ!
    そしてご購入いただいたお客様にはモーグリのブレスレットをプレゼントするクポ!」



エルオーネ「この後に挿入されるモグブレスレットを付けた腕を映させてくれって言われてるの」
シンク「え?監督ってそっちの監督?」

モーグル監督「エルちゃんは一体何がそんなに嫌クポ〜?」

エルオーネ「だって前に一回OKしたらすぐにあれもこれも着けた物を撮影させてくれって言ってきたじゃない。
      それで挿入に使った写真全部組み合わせたら私の全身が完成して特定されない?って」

モーグル監督「大丈夫クポ!そんな暇人いないクポ!」

エルオーネ「それでもだーめ。今の世の中何があるか分からないんだから。それにマネキン使ったらいいじゃない」
セフィロスオーナー「コイツよりもよっぽど商品映えするぞ」
エルオーネ「そうそう・・・って酷い!!」

モグ「まぁまぁ落ち着くクポ。モーグル監督もセフィロスオーナーの言う通りマネキンで我慢するクポ」
モーグル監督「クプ〜・・・仕方ないクポ」
モグ「それよりも時刻はお昼寝タイムの時間クポ!」

シンク「お昼寝タイム?そんな素敵な制度があるの?」

モグ「そうクポ!15分〜30分くらい寝て頭をスッキリさせるのも大切クポ!
   そんな訳でエルちゃん、膝枕して欲しいク―――」


ガシッ

ぐぐ・・・


セフィロスオーナー「どうやらこの会社ではセクハラが横行しているようだな。そのような会社は潰す必要がある」

モグ「痛いクポ痛いクポ!会社が潰れる前にモグのポンポンが潰れるクポ!!」

エルオーネ「やめてあげて下さいオーナー!それに別にセクハラなんてされてませんから!」

モグ「そうクポそうクポ!ちょっとお膝にスリスリしてる程度クポ」


ぐぐ・・・


モグ「グボ〜〜〜!!!」

セフィロスオーナー「小汚い人間の男に置き換えてどう思う?」
エルオーネ「・・・・・・あ」

モグ「エルちゃんその『あ』やめて欲しいクポ!置き換えられちゃって少しやな感じになるのやめて欲しいクポ!
   実際のモグはこんなにも可愛らしいクポ!置き換える事自体ナンセンスクポ!!」

モグ美「セフィロスオーナーの言う通りクポ!これは立派なセクハラクポ!」
モグ代「そうクポそうクポ!」

モグ「クポッ!?女性社員たちがいきなり追撃してきたクポ!」

モグリーナ「モグくんばっかりエルちゃんのお膝借りてズルいクポ!」
モグティア「独占禁止法クポ!」
モグリアン「私たちにもエルちゃんのお膝でお昼寝出来る権利を要求するクポ!!」

モグ「要するにみんなエルちゃんのお膝でお昼寝したいだけクポね!?」

シンク「女の子限定にしたら〜?下手したらモグりん社会で抹殺されちゃうかもよ〜?」

モグ「クポゥ・・・そうするしかなさそうクポ。後が怖いクポ・・・」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ